クシマクロビオティックスから見た、病名と治療の陰陽の早見表です。
下の表では、左列の病名によって、治療の陰陽を表しています。 ただし、どんな病気でも、陰と陽双方の影響を受けているということなので、あくまでも一般的な陰陽と考えてください。
また、症状や体質の違いなど、微調整も必要と思います。マクロビオティック食事法を実践する際は、やはり経験豊かな先生について、料理法をはじめとし、基本的なことを教えてもらってから行うことをお薦めします。
病名 | 原因と治療の陰陽 | |||
陰 | 陽 | 陰陽の両極端 | ||
癌 | ||||
乳癌 | ◎(柔らかいもの) | ◎(硬いもの) | ||
白血病 | ◎(大半) | △(10~20%を占める陽性症状の白血病) | ||
肺癌 | ◎ | |||
膵臓(すいぞう)癌 | ◎ | |||
前立腺癌および睾丸の癌(精巣癌) | ◎(大半の、陰性な精巣癌) | ◎(前立腺癌、陽性な精巣癌) | ||
脳の癌 | ◎(極陰性要因によって外部領域にできた腫瘍の場合) | ◎(極陽性要因によって内部にできた腫瘍の場合) | ||
悪性リンパ腫やホジキン病(ホジキンリンパ腫) | ◎(陰性症状のホジキン病(ホジキンリンパ腫)と非ホジキンリンパ腫) | ◎(陽性症状の非ホジキンリンパ腫) | ||
皮膚癌および悪性黒色腫(メラノーマ) | ◎(皮膚癌) | ◎(悪性黒色腫(メラノーマ)) |
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病名 | 原因と治療の陰陽 | |||
陰 | 陽 | 陰陽の両極端 | ||
血液疾患 | ||||
貧血 | ◎ | |||
出血しやすい症状 | △(陰性の症状の場合には、標準食から陽の要因をわずかに強調する) | ◎(やや陽性に重点を置いた標準食) | ||
血友病 | ◎ | |||
病名 | 原因と治療の陰陽 | |||
陰 | 陽 | 陰陽の両極端 | ||
放射線病(原爆症) | ||||
放射線病(原爆症) | ◎(海藻や自然海塩、味噌、梅干しなどをやや多め) | |||
病名 | 原因と治療の陰陽 | |||
陰 | 陽 | 陰陽の両極端 | ||
心臓疾患および循環器系疾患 | ||||
高血圧 | ◎(心臓弛緩期(心臓休止時)に起きる高血圧) | ◎(心臓収縮期(心臓鼓動時)に起きる高血圧。もっともよく見られる高血圧の症状。) | ||
低血圧 | ◎(陰性症状) | ◎(陽性症状) | ||
高コレステロール(高脂血症、脂質異常症) | ◎ | ◎(陰陽両極端が併合した症状) | ||
アテローム動脈硬化症 | ◎ | |||
動脈瘤 | ◎ | |||
狭心症 | ◎(心臓疾患および循環器系疾患の原因と対応方法 も参照) | |||
心筋症 | ◎ | |||
先天性の心臓疾患 | ◎ | |||
冠状動脈性心臓疾患および心臓発作 | ◎ | |||
心不全 | ◎(症状が多様なため食事療法も多様。大半の場合、中庸の食事に従うことが安全) | |||
リウマチ性・肺動脈性・感染性の心臓疾患 | ◎(肺動脈性心臓疾患、陰性症状の感染性心臓疾患) | ◎(陽性症状の感染性心臓疾患) | ◎(リウマチ性心臓疾患、陰陽両極端な症状の感染性心臓疾患) | |
脳卒中(脳血管の疾患) | ◎(陰性症状) | ◎(陰陽両極端が併合した症状) | ||
血栓症、塞栓症 | ◎ | |||
心臓弁の疾患 | ◎ | |||
静脈疾患 | ◎ |
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病名 | 原因と治療の陰陽 | |||
陰 | 陽 | 陰陽の両極端 | ||
脳疾患 | ||||
脳出血 | ◎ | |||
脳卒中 | ◎(陰性症状) | ◎(陰陽両極端が併合した症状) | ||
髄膜炎や脳炎、その他の感染症 | ◎ | |||
発作 | ◎ | |||
脳腫瘍 | ◎(陰性傾向の髄膜腫など、脳の外周部にできる腫瘍) | ◎(陽性傾向の脳の深部領域にできる腫瘍) | ||
病名 | 原因と治療の陰陽 | |||
陰 | 陽 | 陰陽の両極端 | ||
神経疾患 | ||||
てんかん | ◎ | |||
湾岸戦争症候群 | ◎(陰性症状) | ◎(陰陽両極端が併合した症状) | ||
めまい | △(陰性要因で起きた症状) | △(陽性要因で起きた症状) | ◎(大半および陰陽両極端が併合した症状) | |
アルツハイマー病 | ◎ | |||
神経痛 | ◎(陰性要因で起きた症状) | ◎(陽性要因で起きた症状) | ◎(陰陽両極端な要因で起きた症状) | |
末梢神経障害 | ◎ | |||
脊髄の疾患(椎間板ヘルニア) | ◎ | |||
パーキンソン病 | ◎(陰性要因で起きた、震えが小さく、震えの速度もゆっくりした症状) | ◎(陽性要因で起きた、震えの幅が大きく、震えの速度が速い症状) | ||
筋萎縮性側索硬化症(ALS) | ◎ | |||
多発性硬化症(MS) | ◎(陰性要因で起きた症状) | ◎(陽性要因で起きた症状) | ◎(陰陽両極端な要因で起きた症状) | |
トゥレット症候群(チック症) | ◎ | |||
ハンチントン病 | ◎ | |||
病名 | 原因と治療の陰陽 | |||
陰 | 陽 | 陰陽の両極端 | ||
胃の疾患 | ||||
胃炎 | ◎ | |||
胃腸炎 | ◎ | |||
胃潰瘍 | ◎(胃潰瘍) | ◎(十二指腸潰瘍) | ||
病名 | 原因と治療の陰陽 | |||
陰 | 陽 | 陰陽の両極端 | ||
消化器系疾患 | ||||
大腸炎 | ◎ | |||
下痢 | ◎(陰性要因で起きた症状) | ◎(陽性要因で起きた症状) | ||
腸炎 | ◎ | |||
虫垂炎(盲腸) | ◎ | |||
クローン病 | ◎ | |||
過敏性腸症候群(IBS) | ◎(陰性要因で起きた症状) | ◎(陽性要因で起きた症状) | ◎(陰陽両極端な要因で起きた症状) | |
痔 | ◎ | |||
病名 | 原因と治療の陰陽 | |||
陰 | 陽 | 陰陽の両極端 | ||
眼と視力の障害 | ||||
白内障 | ◎ | |||
網膜はく離 | ◎ | |||
緑内障 | ◎ | |||
ものもらい | ◎ | |||
結膜炎 | ◎ | |||
黄斑変性 | ◎(陰性要因で起きた症状) | ◎(陰陽両極端な要因で起きた症状) | ||
網膜色素変性症 | ◎ | |||
病名 | 原因と治療の陰陽 | |||
陰 | 陽 | 陰陽の両極端 | ||
感染症 | ||||
結核 | ◎ | |||
インフルエンザ | ◎ | |||
その他の感染症 | ◎(陰性症状) | ◎(陰陽両極端が併合した症状) | ||
マラリア | △ | |||
髄膜炎や脳炎、その他の感染症 (脳疾患の原因と対応方法) | ◎ | |||
腎臓や膀胱の感染症(尿路感染症) (腎臓および膀胱の疾患の原因と対応方法) | ◎ | |||
骨や関節の感染症 (骨と関節の疾患の原因と対応方法) | ◎ | |||
炭疽菌(炭疽) | △ | △(動物性食品を大量に摂取している場合) | ||
ライム病 | ◎ | |||
破傷風 (筋肉疾患の原因と対応方法) | ◎ | |||
胃腸炎 (胃の疾患の原因と対応方法) | ◎ | |||
胃炎 (胃の疾患の原因と対応方法) | ◎ | |||
肝炎 (肝臓疾患の原因と対応方法) | ◎(A型肝炎、E型肝炎) | ◎(B型肝炎、D型肝炎) | ◎(C型肝炎) | |
病名 | 原因と治療の陰陽 | |||
陰 | 陽 | 陰陽の両極端 | ||
骨と関節の疾患 | ||||
関節炎 | ||||
―関節リウマチ(慢性関節リウマチ) | ◎ | |||
―強直性脊椎炎(AS) | ◎ | |||
―骨関節症(変形性関節症) | ◎ | △(陽性症状に合わせて、極陰性な要因も見られる場合) | ||
―痛風 | ◎ | |||
骨粗鬆症 | ◎ | |||
骨や関節の感染症 | ◎ | |||
腱膜瘤(外反母趾) | ◎ | |||
滑液包炎 | ◎ | |||
病名 | 原因と治療の陰陽 | |||
陰 | 陽 | 陰陽の両極端 | ||
副鼻腔炎 | ||||
副鼻腔炎 | ◎ | |||
病名 | 原因と治療の陰陽 | |||
陰 | 陽 | 陰陽の両極端 | ||
精神と感情の障害 | ||||
ストレス | ◎(陰性症状。大部分) | ◎(陽性過剰な状態の場合) | ||
恐怖症や強迫観念、衝動強迫 | ◎(陰性過剰な状態の場合と、強迫神経症の大半) | ◎(陽性過剰な状態の場合) | ◎(陰陽両極端な要因が複合して起きた状態の場合と、強迫神経症で、動物性食品が主要原因で、現在も摂り続けている場合) | |
うつ状態 | ◎ | |||
PTSD(心的外傷後ストレス障害) | ◎(陽性要因で起きた症状) | ◎(陰陽両極端な要因で起きた症状) | ||
季節性感情障害(SAD) | ◎ | |||
統合失調症 | ◎ | |||
病名 | 原因と治療の陰陽 | |||
陰 | 陽 | 陰陽の両極端 | ||
腎臓および膀胱の疾患 | ||||
腎臓または膀胱の結石 | ◎ | |||
腎臓疾患 | ◎ | |||
腎臓や膀胱の感染症(尿路感染症) | ◎ | |||
腎炎 | ◎ | |||
腎臓硬化 | ◎ | |||
病名 | 原因と治療の陰陽 | |||
陰 | 陽 | 陰陽の両極端 | ||
内分泌疾患 | ||||
甲状腺の疾患 | ◎(甲状腺機能亢進症の改善―チロキシン分泌過剰―バセドウ病、中毒性甲状腺腫など) ◎(パラトルモン分泌減退―筋肉のこむら返り、強直性けいれんなど) |
◎(甲状腺機能低下症の改善―チロキシン分泌減退―単純性甲状腺腫、大人の粘液水腫(ガル病)、子どものクレチン病、橋本病(慢性甲状腺炎)など) ◎(パラトルモン分泌過剰―線維性骨炎など) |
||
副腎の疾患 | ◎(副腎皮質のアンドロゲン分泌過多、およびコルチステロイド過剰分泌―男性的な特徴が過剰に現われる男性化や性的早熟、生殖器の成長不全 、クッシング症候群など) |
◎(副腎の不活発化やコルチステロイドの生成不足―アジソン病など) | ||
脳下垂体の疾患 | △(症状の陰陽に応じて、若干の調整をして行う) | △(症状の陰陽に応じて、若干の調整をして行う) | ||
病名 | 原因と治療の陰陽 | |||
陰 | 陽 | 陰陽の両極端 | ||
アレルギー | ||||
アトピー性皮膚炎 | ◎ | |||
化学薬品アレルギー | △(原因が究明できている場合) | △(原因が究明できている場合) | ◎(原因が究明できない場合) | |
薬剤アレルギー | ◎ | |||
食物アレルギー | ◎ | |||
花粉症 | ◎ | |||
蕁麻疹(じんましん)やその他の皮膚アレルギー | ◎ | |||
虫刺され | ◎ | |||
病名 | 原因と治療の陰陽 | |||
陰 | 陽 | 陰陽の両極端 | ||
膵臓(すいぞう)疾患 | ||||
糖尿病 | ◎ | |||
低血糖症 | ◎ | |||
高インシュリン血症(インシュリン分泌過剰症) | ◎ | |||
病名 | 原因と治療の陰陽 | |||
陰 | 陽 | 陰陽の両極端 | ||
肺疾患 | ||||
喘息 | ◎ | |||
気管支炎 | ◎ | |||
肺気腫 | ◎ | |||
肺炎 | ◎ | |||
胸膜炎(肋膜炎) | ◎ | |||
病名 | 原因と治療の陰陽 | |||
陰 | 陽 | 陰陽の両極端 | ||
耳や聴覚の障害 | ||||
聴神経の損傷 | ◎ | |||
耳の痛み(中耳炎) | ◎ | |||
鼓膜破裂(鼓膜穿孔) | ◎ | |||
耳鳴り | ◎ | |||
老人性難聴 | ◎(陰性症状) | ◎(陽性症状) | ||
メニエール病 | ◎ | |||
病名 | 原因と治療の陰陽 | |||
陰 | 陽 | 陰陽の両極端 | ||
肝臓疾患 | ||||
肝硬変 | ◎ | |||
肝炎 | ◎(A型肝炎、E型肝炎) | ◎(B型肝炎、D型肝炎) | ◎(C型肝炎) | |
黄疸 | ◎ | |||
病名 | 原因と治療の陰陽 | |||
陰 | 陽 | 陰陽の両極端 | ||
筋肉疾患 | ||||
背中の痛み | ◎ | |||
けいれん(痙攣) | ◎ | |||
破傷風 | ◎ | |||
重症筋無力症 | ◎ | |||
脳性まひ(CP) | ◎ | |||
筋ジストロフィー | ◎(極陰性な要因によって起きた場合) | ◎(極陽性な要因によって起きた場合) | ||
病名 | 原因と治療の陰陽 | |||
陰 | 陽 | 陰陽の両極端 | ||
胆のう疾患 | ||||
胆石 | ◎ | |||
病名 | 原因と治療の陰陽 | |||
陰 | 陽 | 陰陽の両極端 | ||
頭痛 | ||||
頭痛 | △(痛みのある場所と症状を見て陰陽を判断する) | △(痛みのある場所と症状を見て陰陽を判断する) | △(痛みのある場所と症状を見て陰陽を判断する) | |
病名 | 原因と治療の陰陽 | |||
陰 | 陽 | 陰陽の両極端 | ||
xx疾患 | ||||
xx | ||||
xx | ||||
xx |
筆者より
災禍が近づいている気がしてなりません。
すでに起こっている災禍が明らかになるのか、それとも新しい災禍が起こるのか。
日本の国を取り囲むように配備され、再稼働まではじめている原子力発電所を見ると、天災による再度の原子力災害が起こりかねないことも、強く懸念しています。
政府を見ても、とても国民のために政治をしているとは思えません。
誰のために、誰がコントロールしているのか。
まるで、できの悪い冗談を見ているようです。
ただ、ここまで国の根幹が破壊され、様々な矛盾が明らかになりつつあるということは、転換点もまた近づいているのではと思っています。
転換点が、どういった形になるのかは、分かりません。
どれくらいの規模なのかも分かりません。
日本の、直近の転換点は、やはり第二次世界大戦の敗戦だと思いますが、形は違えど、同じような衝撃が来るのかもしれません。
周囲を見ると、様々なことが残念ですが、希望の光もあるにはあります。
こんな時代でも、騙されず、決して悲観的にならず、希望を持って、可能な限り笑って生きましょう。
そして、災禍もないことを願っています。
あまり悲観的なことは書きたくないので、少しは希望のある話を。
戦後、日本がここまで発展できた理由について、筆者が長年のファンである藤原新也氏は、こう答えるそうです。
「(戦争で)破壊されたから」
ここまで破壊されたら、復活もまた近くなっていると。
亡き友と、病気で困っている人たち、ほかのみんなへ―
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