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クシマクロビオティックスから見た、感染症の原因と対応方法について説明します。

結核やマラリアなどの感染症は、ペニシリンやストレプトマイシンをはじめとする抗生物質の普及のおかげで、近年には撲滅されたものとされていました。しかし、最近では多剤耐性菌による細菌性またはウイルス性の疾患が多数見られるようになってきたとされ、日本国内においても、一定の感染率を示しています。

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このうち日本で特に注意したいのは、結核だと筆者は考えています。
かつて日本では蔓延といっていい状況で、1950年までは日本人の死亡原因の第1位でしたが、戦後急速に罹患者が減り、一時は結核の流行は終わったとも言われていました。ところが1996~1997年にかけて結核の発生件数が増加し、国が結核緊急事態宣言を出して、ようやく減少に転じたという経緯があります。

2014年時点でも、結核の死亡者数は約2100名で、インフルエンザの死亡者数のおよそ倍となっています。なお日本では、結核患者の8割が肺(肺結核)とされます。

つい先日も、渋谷で結核の集団感染があり、警視庁の渋谷署員19名のニュースが流れたばかりですし。

また、震災など不測の事態によって、医療を受けられない、受けにくい状況のなかで生存するために、この感染症への対応方法が何かの役に立つことがあるかもしれません。

実際に、マクロビオティック食事療法を行う場合には、必ず事前に専門家に相談するようにしてください。
西洋現代医学のほかにも、対応方法がありそうだということは認識しておきましょう。

▼前提
致命的な症状が疑われる場合には、まずは至急、西洋医学などで医師の受診を受けてください。ここでは、予防の観点を中心に、原因や対応方法について説明します。

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1 症状
現代の西洋医学において、感染症の診断は、おもに血液検査によって、細菌やウイルスに対して、体内に抗体を持つかどうかを調べるものとされます。しかしながら、長期間に渡って何の症状も見られないことが多く、多くの保菌者は、本人に自覚なく周囲に病原菌をふりまいていることになっているとしています。
一般的に、感染症では以下のような症状が見られるとされます。

  1. 疲労感、エネルギーや活力の減退
  2. 風邪のような症状、軽い発熱など
  3. 皮膚の発疹やアレルギー症状
  4. ガス(おなら)による腹部膨満感や便秘、頻繁な下痢といったような腸の疾患
  5. (特に飲食の後に起きる)吐き気
  6. 過食や食べものの嗜好の変化、食欲減退、食欲不振といったような食欲の異常
  7. 軽い発熱や悪寒を伴った発汗、寝汗
  8. 肝臓に炎症や感染症がある
  9. (特に鼠踁部や脇の下、頸部、胸部などに見られる)リンパ線の腫れ
  10. 赤ら顔、顔面が紫色
  11. 身のこなしが鈍重になった
  12. 集中力や持続力が鈍化した

2 原因

  1. 細菌やウイルスなどの微生物は、地球に不可欠な生命の一部であり、肥沃な土壌の形成に寄与しています。人間を見ると、体内で基本的に無菌状態といえるのは髄液と血液ぐらいとされ、腸内にはおよそ500~1000種類の細菌が存在し、その数は500~1000兆個とされ、総量はおよそ1.5kg程度になると言われています。
    消化器官や肌、髪、腺などの部位にも、たくさんの微生物がおり、その大部分は無害なもので、人間と共生しながら、様々な有益な機能を果たしているとされています。
    健康なときは、有害な細菌やウイルスに対しても、抗体を作ることで、調和させたり中和させたりして、疾患に対して自然な抵抗力を示しています。しかし、自然との調和から外れ、健康を害してしまうと、有害な潜在性を持った病原菌が結集し、疾患に対する抵抗力を上回るようになり、血液やリンパ、その他の免疫機能が衰弱して、疾患から守る力が失われていくとしています。


  2. 歴史上、大半の伝染病は、動物から人間に感染して流行したことに関連しているとされます。たとえば、天然痘は牛痘から感染し、肺炎が鳥類や豚のインフルエンザと関連づけられ、エイズは猿に発生したウイルスから発展したものとされています。
    一方、動物性食品は、調理前から腐敗が始まっており、特にそれが汚染されていたり、調理法が不適切であったりするときに、多くの伝染病の根源になるとしています。
    また、抗生物質の普及と、薬剤耐性を持つ微生物の出現は関連しているとしています。つまり抗生物質は、有害な病原菌をほとんどすべてを死滅させますが、残りの0.01%を薬剤に耐える病原菌に進化させているとしています。
    殺虫剤や肥料などの化学薬品や、遺伝子組み換え食品の増加も、感染症の流行を助長するものとしています。
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  3. 単一作物栽培などの現代農法は、土壌中の微妙な微生物のバランスを崩し、有害な変種の微生物を新たに出現させてしまう原因になっているとされます。
    こうした変種の微生物は、これまで長い時間をかけて進化を遂げたことによる、自然の中の監視や均衡の機能がないまま、生態系の混沌と異常とを引き起こし、飛行機や貨物船によって遠隔地に輸送され、天敵がなく、根本的に全く新たな環境に移動して、環境保護問題の専門家が、生体侵略と呼ぶ現象が起きているとしています。


  4. 環境破壊も感染症が流行する主要な原因の1つであるとされます。
    たとえば、世界的な規模で見られる、小鳥やカエルの減少によって、ウイルスや細菌を媒介する蚊やノミ、その他の昆虫類が増えているとされます。地球環境の変化が、生物の多様性を低くする主要原因と考えられるとしています。


  5. 大半の感染症の場合に、病原菌は、特に血液や体液、小腸内壁、生殖器中で増殖するとされます。
    また正常な細胞が、細菌やウイルス、DNAの断片に変化して起きる、別タイプの感染症発症の仕組みもあるとしています。
    この過程は、「生物学的な退化」や「進化の反転」として知られているもので、現在、ようやく近代医学の分野で、研究が始められたばかりであるとされます。つまり、ある種の感染症では、有害な病原菌が外部から侵入して起こる訳ではなく、人体の細胞や組織自体が変質した結果として、体内で発生しており、ふつうは、長期間に渡って、食事の不均衡や混沌とした生活様式が続けられたために引き起こされているとしています。
    このような変質は、血液細胞の中でも、特に白血球細胞や生殖細胞といった原始的な細胞に起きやすいとしています。


  6. このような食事や環境、生活様式の各要因が重複したことが、感染症の主要原因であるとしています。
    また、感染症の流行に影響を及ぼす要因には、次のような条件があるとされます。

    • 感染症は、寒冷な気候よりも、温暖な気候で発生し、流行しやすい。つまり、北方の寒冷地域よりも、熱帯や亜熱帯地域のほうが発症しやすい。
      ただし、近年の局所的な温暖化の結果として気温が上昇し、感染症が、次第に北緯地域に流行する傾向が見え始めた。
    • 細菌やウイルス、その他の微生物は、晩春や夏、初秋の気温で活発化して、晩秋や冬、初春にはそれほど活動しない。
    • 細菌やウイルスは、乾燥した環境よりも湿度の高い環境で活性化し、乾季よりも雨季に活動する。
    • 細菌やウイルスは、小さな町や市街地、田舎よりも、人口の多い大都会で流行しやすい。
    • 不衛生な下水設備や水の汚染、大気汚染、貧困、飢餓、治安の悪化、戦争、自然災害、難民キャンプ、人口密集など、不都合な社会的または環境的な条件によっても、有害な微生物や伝染病の流行が助長される。

  7. 各人の個人的条件として、肉類や卵、脂っぽい魚、乳製品などの動物性蛋白質や脂肪が多く含まれる食品、砂糖や清涼飲料水など単糖類が多く含まれる食品、中でも熱帯や亜熱帯が原産の果物や果汁を頻繁に摂ることや、このような条件が複数重なった場合に、特に感染しやすくなる。
    また、パンやドーナツ、その他の類似製品も含めた精白小麦粉とその焼成食品、トマトやジャガイモなどのナス科野菜、炒めたり揚げたりした脂っぽい食品のような酸性食品も感染症を起こしやすい。生のサラダや油なども避けたほうがよい。

    • 住んでいる地域とは気候条件の異なる地域、特に蒸し暑い地域から輸送された食料に依存するコミュニティーに感染症が起こりやすい。
    • 感染症の流行には、薬物依存症や無節操な性交が関連していることが多い。
    • 日本をはじめとする温帯地域では、女性よりも男性のほうが、単糖類や果物、アルコール類など、酸を生み出す陰性食品や薬物によって衰弱しやすく、そのために感染症にかかりやすい傾向がある。一方、熱帯地域では、男女の感染率に違いは見られない。
    • 細菌は、ウイルスに比べて構造が緻密で、中心の核を持ち、強力な作用を発揮する陽性なものが多い。

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3 感染経路
感染症の要因である微生物の感染経路は、一般的に次の可能性が考えられるとされます。

  1. 汚染された空気を吸ったり、汚染された水を飲んだり、汚染された食品を食べたりする。
  2. 開いた傷口や潰瘍化した裂けめ、アレルギー性の発疹、癌性の腫瘍、その他の炎症が起きている時は、その部位に感染しやすい。
  3. ふつうは握手や触れること、抱擁するなど、さほど親密でない肉体的な接触によって、感染症が伝染することはない。
    一般的には、キスによって体液の交換が行われても、唾液は陽性でアルカリ性となり、細菌の陰性で酸性の状態を中和するために、細菌には感染しない。
  4. 血液提供者が使った薬物や飲酒、危険な性交に加えて、極端で無秩序な食事をしている場合、輸血を受けた患者の血液が弱められる。
  5. 食中毒は、特に田舎や蒸し暑い気候の地域、蒸し暑い季節に流行しやすい。
    以下の方法は、いずれも伝染の予防に効果的である。

    • 食べ物は、生で食べるよりも調理してから食べる。
    • 食品によっては、低温でなく高温で調理する。
    • 調味料は、食卓でかけるよりも、調理中に加える。その際は、塩や海藻などミネラル分の多い食品を加えるとよい。
  6. 塩素殺菌など、化学処理された水を飲んだり調理したりして使うと、体内で、潜在的に有害な微生物だけでなく、有用な微生物も死滅させ、病気の発症が助長される。
  7. 性交によって感染する大半の疾患やエイズでは、性交が感染経路となる。
  8. 薬物の静脈注射に使われる注射針による感染。
  9. 医原病は、現代社会において、主な死亡原因の1つとされている。医原病とは、医薬品や輸血、手術など、医療が原因で生じた疾患とされる。
    近代的な病院や診療所は、有害なウイルスや細菌が繁殖している場所でもある。たとえばアメリカでは、肺炎患者総数の3分の1が病院内で発病し、そのうちの3分の1が死亡している。極端な医療処置や手術用具、歯科治療、妊娠中絶、化学療法、鍼療法などに使われる不衛生な医療器具によって、直接病気に感染したり、患者が衰弱したりして、より一層、感染しやすくなる。
  10. 妊娠期間中に、母親のへその緒や羊水による胎児への感染は、母親の食生活や薬物、アルコール依存症、過剰医療のような要因で、疾患が発病する危険性が助長される。
  11. マラリアや黄熱病など、病気に関連する生物を媒介する蚊などの昆虫類による感染。よく蚊にさされて血を吸われる人は、砂糖や果物など甘い味の飲食物を好んでいることが多い。
  12. 換気装置などの空調設備や、スーパーの食品噴霧器といった現代技術は、急性肺炎や肺炎、インフルエンザなどの感染症と関連性がある。

4 個別の症状について

4-1 結核
4-2 インフルエンザ
4-3 その他の感染症
4-4 マラリア
4-5 髄膜炎や脳炎、その他の感染症 (脳疾患の原因と対応方法
4-6 炭疽菌(炭疽)
4-7 ライム病
4-8 破傷風 (筋肉疾患の原因と対応方法
4-9 腎臓や膀胱の感染症(尿路感染症) (腎臓および膀胱の疾患の原因と対応方法
4-10 骨や関節の感染症 (骨と関節の疾患の原因と対応方法
4-11 胃腸炎 (胃の疾患の原因と対応方法
4-12 胃炎 (胃の疾患の原因と対応方法
4-13 肝炎 (肝臓疾患の原因と対応方法

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5 症状の解消
それぞれの症状別に挙げられている推奨事項に加えて、以下のような注意点があるとしています。

なお、ウイルスや細菌の感染症は、極端な食事の中でも、特に強力な酸性を生み出す飲食物の摂取が主要な原因になっているとしています。

一部だけ紹介しますので、専門家への相談の際に確認するとよいのではと思います。

  1. 屋内に観葉植物を置き、酸素を供給して、新鮮な空気の状態を保つ。
  2. 肌に直接触れる衣服には合成繊維のものを避け、木綿100%素材のものを着用する。
    また、綿のシーツやまくらカバーを使って、環境からの自然な電磁エネルギーの交換を促進する。
  3. 調理には、電子レンジや電気を使った調理器具を避け、ガスや薪、その他の自然な火力を利用する。
    特に電子レンジを使って調理した食品は、細菌の活動を活発化させるため厳密に避ける。
  4. 症状が改善されるまで、人工的電磁波(テレビ、PC、無線LAN、携帯電話やスマートフォンを使うこと)を避ける。また、その他の電磁波照射を最小限度に抑える。
  5. きんぴらスープを1週間に2~3回飲むと、血液が強化される。
  6. ウイルスや細菌の中和を促進させ、感染症が広がることを防ぐには味噌が効果的である。味噌汁を定期的に飲むとよい。
  7. 海外旅行を含め、新しい環境に移動するときは、梅干しを毎日、1日に1~2粒ずつ摂る。また、茶葉またはティーバックで出した茎番茶を飲んで、汚染された食べものや水に含まれる有害なウイルスや細菌を中和させるとよい。

4 留意点

  • つい最近、医療処置を受けたり、現在も継続して医療処置を受けたりしているときは、食事指針を微調整する必要がある。そのため、担当医師や栄養士、その他の健康管理の専門家に相談すること。
  • 症状が悪化したり、改善の兆しが見えずに重症化したり、ショック症状など生命の危険を伴う状態に陥りそうなときは、至急、西洋医学などで医師の相談を受けること。
  • コレラやジフテリア、狂犬病などの致死的感染症の場合、マクロビオティックや、そのほかの代替医療処置を行っていたとしても、公衆衛生当局に届出が必要である。医師の相談を受けること。

THE マクロビオティック 久司道夫 マガジンハウス


そのほか、クシマクロビオティックスコンシェルジュの資格認定プログラム、以下の書籍を参考にさせていただきました。

  • マクロビオティック自然療法 久司道夫 日貿出版社
  • 地球と人類を救うマクロビオティック 久司道夫 文芸社
  • マクロビオティック健康法 正食のすすめ 久司道夫 日賀出版社
  • マクロビオティック入門 久司道夫 かんき出版
  • 専門家への相談窓口
    クシマクロビオティックス・コンシェルジュ検定事務局
    住所:〒164-0003 東京都中野区東中野1-57-9 401 (株)スパイラルアップ内
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