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クシマクロビオティックスから見た、多発性硬化症(MS)の原因と対応方法について説明します。

多発性硬化症(MS)は、進行性の神経疾患とされ、手足の震えや衰弱、まひ、視力の衰弱、ろれつが回らないなどの症状が起こり、厚生労働省の特定疾患に指定されている難病とされます。

多発性硬化症(MS)の症状は、どこに病変ができるかによって様々に異なるとされます。

欧米諸国では白人に多く発症しますが、日本では約1万人程度の患者数と推定されています。発症は20~30才台の若年成人が多く、男性と比べて、女性の発症者が多いとされます。

15才前の子どもで発病することもあるとされますが、5才以前では稀とされます。また60才以上になってからの発病は少ないとされますが、若いころに罹患して、年をとったあとに再発することはあるとされます。

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多発性硬化症(MS)は、患者の病理解剖を行った際に、脳や脊髄を調べると、多発的に、硬い病巣が見られることから、この病名が名付けられたとされます。

日本ではそれほど一般的でないとされますが、世界を見ると、欧米諸国の白人を中心として300万人以上の患者がおり、神経内科の領域では重要な病気の1つとされています。

多発性硬化症(MS)は、神経を覆うミエリン鞘が劣化するとされ、結果として、筋肉の調整ができなくなるとされます。

患者は、10代のころから、手足のしびれやバランスが取りにくくなるなどの症状が見られ始めることが多いとしています。

こうした症状は、散発的に繰り返されるか、または成人期初期から中年期ころまで、表面化しないこともあるとしています。神経の炎症や傷跡が次第に表面化し始め、震えが現われ、発作が頻繁に起きるようになり、時によっては、何の症状もなく、周期的に激しい発作が繰り返されることもあるとしています。

多発性硬化症(MS)は、再発と寛解(かんかい)*とを繰り返しながら、慢性的な経過を辿り、徐々に症状が悪化していくことが多いとされます。そのため、患者の約25%程度は、車いすで生活をするようになるとされます。

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従来的医療では、多発性硬化症(MS)は、治癒不能とされ、一般的には、副腎皮質ステロイド薬を大量投与するパルス療法やインターフェロンβなどの投薬や安静などの治療が行われるとされます。

マクロビオティックの観点からすると、多発性硬化症(MS)は、脊柱に沿った経絡が、過剰に硬直したり緩みすぎたりすると発症するとされ、結果として、中枢神経系の組織や筋肉が侵されて、歩行の困難や発話障害、視覚障害、その他の機能喪失につながっていくとされます。

大半の場合で、主要原因は、牛肉や豚肉、鶏肉、卵、チーズなど強力な動物性食品の過剰摂取とされます。

多発性硬化症(MS)は、南方の温暖な気候の地域に比べて、こうした食品を大量に、頻繁に消費する傾向がある北方の低温な気候の地域に多く見られるとしています。

また、これら北方の低温な気候の地域では、塩分や硬く焼き締めた小麦粉製品も、日常的に大量に消費されているとしています。たとえばカナダの発症件数は、アメリカの約2倍となっており、こうした食品の摂取に加え、寒さのために硬化と収縮の症状が助長されているとしています。

そして、これらの寒い北方気候の環境と、特に、氷を入れた水やミネラルウォーターなど、冷たく冷やした飲食物の摂取の両方が、発症の要因であるとされます。

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多発性硬化症(MS)は、総体的には陰性な疾患に分類されますが、陰陽両極端な食品の過剰摂取によって引き起こされる場合が多いとしています。

砂糖や砂糖を使った菓子類、はちみつ、精白穀物、熱帯産の食品、果物、果汁、刺激物、スパイス類、アルコール類など、極陰性な飲食物は、多発性硬化症(MS)の症状を助長する可能性があるとされます。

動物性食品を頻繁に摂っていない場合、こうした食品が、多発性硬化症(MS)の陰性な症状を引き起こし、中枢エネルギーの経路を過剰に弛緩させ、自然なエネルギーの流れを低下させて、神経機能を失わせるとしています。

陰性症状の多発性硬化症(MS)を助長する要因は、妊娠中絶や虫垂の切除、卵巣の摘出、扁桃腺やアデノイドの切除、長い時間熱い風呂に入ったり、シャワーを浴びたりしたことによる体内のミネラル分の喪失、自然と接触する機会の喪失、座ったままの生活様式などが挙げられるとしています。

▼陽性過剰か陰性過剰かの症状の見極めかた
陽性過剰か陰性過剰か、どちらの症状かを見極めるには、手のひらの中央部分と、頭のつむじの中心部分を、強く押してみるとよいとされます。
これらの部位が非常に硬い場合は、陽性過剰な症状で、逆にこれらの部位が緩んで柔らかい場合には、陰性過剰な症状とされます。

  1. 陽性過剰の症状
    まず足に症状が現われた場合、腸の周辺領域が停滞したり衰弱したりした症状で、主に陽性過剰で起きた症状とされます。


  2. 陰性過剰な症状
    はじめ腕に症状が現われた場合、心臓と喉の部分が閉塞して起きた症状で、主に陰性過剰で起きた症状とされます。


実際に、マクロビオティック食事療法を行う場合には、必ず事前に専門家に相談するようにしてください。西洋現代医学のほかにも、対応方法があるかもしれないということは認識しておきましょう。

▼前提
致命的な症状が疑われる場合には、まずは至急、西洋医学などで医師の受診を受けてください。ここでは、予防の観点を中心に、原因や対応方法について説明します。

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▼症状の予防と解消

原因や症状に応じて、陰性傾向に対応した食事(標準食から陽の要因をわずかに強調する方向で、食事内容を修正)、または陽性傾向に対応した食事(標準食から陰の要因をわずかに強調する方向で、食事内容を修正)、陰陽両極端が併合した症状のための、中庸の食事のどれかに従います。

こうした自然療法の実践によって、多発性硬化症(MS)の大半が完治するとされ、完治できない場合にも、症状が軽減されるか、進行が抑制されるとしています。
人によっては、わずか3~4カ月間で回復することもあるが、1~2年またはそれ以上の時間を要する場合もあるとしています。

以下の注意点があります。一部だけ紹介しますので、専門家への相談の際に確認するとよいのではと思います。

  1. いずれの症状の場合も、標準的なマクロビオティック食事療法を行う。食べものは、全て加熱調理したものとし、生のままでは食べない。
  2. 動物性食品は食べない。
  3. 果物を食べる場合は、加熱調理する。
  4. 海藻はミネラルを多く含んでいるため、適量を使うこと。食べすぎると収縮過剰な症状を起こす。

* 寛解(かんかい):
寛解(かんかい)とは、ある病気の症状が、一時的または継続的に軽くなった状態、もしくは一見消滅している状態を指す。癌や白血病など、再発のおそれがある難治性の病気の治療時に使われる。


THE マクロビオティック 久司道夫 マガジンハウス

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