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クシマクロビオティックスから見た、眼と視力の障害の原因と対応方法について説明します。

放射線障害が疑われる症状として、白内障など眼の障害があります。
日本では、高齢化の影響で増えていると考えられますが、問題は若年層で障害が起こった場合のことです。
原因は別のもので、何もなく杞憂であったと考えたいですが、この対応方法が何かの参考になるかもしれません。

眼の障害や視力障害には、ものもらいなどの軽い症状から、白内障や緑内障、黄斑変性など、より重症で失明の危険性があるものまでが含まれているとされます。

今日では、眼の疾患は、眼科という独立した医療分野で扱われ、加齢に付随した疾患であると一般的には考えられているとしています。

マクロビオティックの観点からすると、大半の眼の疾患は、食事の不均衡が隠れた原因であり、眼鏡や薬剤、手術の必要性を抑えて、症状を改善し、場合によっては全て解消することができるものとしています。

実際に、マクロビオティック食事療法を行う場合には、必ず事前に専門家に相談するようにしてください。
西洋現代医学のほかにも、対応方法がありそうだということは認識しておきましょう。

▼前提
致命的な症状や失明など、重大な障害が疑われる場合には、まずは至急、西洋医学などで医師の受診を受けてください。ここでは、予防の観点を中心に、原因や対応方法について説明します。

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1 症状

  1. 眼精疲労がある。
  2. 視界がぼやける。
  3. 眼の充血がある。
  4. 眼のかゆみ。
  5. 視界に、閃光や刺激、物の浮上感がある。
  6. 焦点が定まらない。
  7. 色彩が識別できない。
    特に暗い場所で、赤と緑が区別できない。
  8. 薄明かりの場所で、物が見えにくい。
  9. 眼に痛みがある。

2 原因

  1. 伝統的な東洋医学では、眼には肝臓の経絡が走っており、眼と肝臓は関連性があるとされています。
    そのため、血液の解毒など様々な機能がある肝臓の働きに障害があると、眼の疾患に反映されることが多いとしています。
    眼の健康を保つには、肝臓に負担をかけることや、リンパ系と左眼を含んだ左半身を支配するとされる脾臓(ひぞう)に悪影響を及ぼす飲食物を避け、中庸のバランスが取れた食事を行うことが大切であるとされます。
  2. 肉類や魚介類、塩味のチーズ、その他の動物性食品、硬く焼き締めた小麦粉製品、過剰な塩分といった、陽性の動物性食品の摂りすぎは、眼球やレンズ、瞳孔、視神経をはじめとした眼の各部分を収縮させて、様々な症状や疾患を引き起こす要因になるとしています。
  3. 精白した穀物や牛乳、乳製品、砂糖、菓子類、大量の果物、大量の果汁、熱帯原産の食品、コーヒーなどの刺激物、スパイス類、アルコール類、薬物など、陰性食品の過剰摂取は、眼と眼の構造を膨張させて、機能低下を引き起こす要因になるとしています。
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3 個別の症状について

3-1 白内障
3-2 網膜はく離
3-3 緑内障
3-4 ものもらい
3-5 結膜炎
3-6 黄斑変性
3-7 網膜色素変性症


4 症状の解消
それぞれの症状別に挙げられている推奨事項に加えて、以下のような注意点があるとしています。
一部だけ紹介しますので、専門家への相談の際に確認するとよいのではと思います。

  1. 精白しない全粒のままの穀物を毎日の主食として摂る。中でも、玄米を定期的に摂る。
    大麦やライ麦を含めた全粒穀物は、肝臓に滋養を与え、眼の回復に効果的である。いろいろな穀物を少しずつ合わせて、少量を、玄米に混ぜて調理したり、単品の料理として摂ったりするとよい。
  2. 症状が改善されるまでは、ときどき白身魚を摂る以外、動物性食品は全て避ける。
    特に、鶏肉と卵は眼に悪影響を及ぼす。鶏は近眼で、夜は鳥目で見えにくく、そのエネルギー特性を、食品として取り入れた場合にも反映される。
  3. 精白穀物や白砂糖などの単糖類、清涼飲料水、過剰な油分、果物、果汁、熱帯原産の食品、コーヒーなどの刺激物、アルコール類、薬物といった極陰性の飲食物は、眼を衰弱させ、視力の問題が起きやすくなる。
  4. *ケールやからし菜、パセリ、ブロッコリー、カボチャ、グリーンピース、芽キャベツなど、カロチンが豊富な、硬くてしっかりした緑黄色野菜を毎日摂る。
  5. 眼にはごま油が効果的である。ごま油は、少量を温めて、殺菌した脱脂綿で濾過したものを使う。作った分は、小さな容器に入れて保存できる。症状が改善されるまで、1日1回、1~2滴を眼に直接、点眼すると、水気をはじいて、眼球に溜まっている余計な水分を排出させる効果がある。
  6. 炎症や充血、白内障、緑内障を含む眼の疾患には、昔から玄米(特に生の玄米)が使われてきた。4~5日間、毎日継続して食べると、米が持つ、下方への集積エネルギーによって、症状を改善させる。噛みにくいときは、30分ほど水につけたあと、よく唾液で柔らかくしながら噛むとよい。

5 留意点

  • 症状が繰り返し現われたり、重度の合併症が起きた場合には、ただちに西洋医学で医師の診断を受けること。
  • 必要に応じて、食事や外部からの手当て、簡単な眼の運動など、医療処置と併用してよい。

*ケール
アブラナ科のケールは、キャベツの一種です。キャベツは結球しますが、ケールは不結球性となり、生命力が非常に強い緑黄野菜とされています。また温帯では一年中栽培できるとされています。
栄養価が非常に高く、各種ビタミンやミネラル、葉緑素(クロロフィル)、GABA(ギャバ)、食物繊維、たんぱく質なども豊富で、単一野菜では最高レベルとされているようです。また、抗酸化物質であるルテインが多く含まれています。青汁の原料とされます。


THE マクロビオティック 久司道夫 マガジンハウス


そのほか、クシマクロビオティックスコンシェルジュの資格認定プログラム、以下の書籍を参考にさせていただきました。

  • マクロビオティック自然療法 久司道夫 日貿出版社
  • 地球と人類を救うマクロビオティック 久司道夫 文芸社
  • マクロビオティック健康法 正食のすすめ 久司道夫 日賀出版社
  • マクロビオティック入門 久司道夫 かんき出版
  • 専門家への相談窓口
    クシマクロビオティックス・コンシェルジュ検定事務局
    住所:〒164-0003 東京都中野区東中野1-57-9 401 (株)スパイラルアップ内
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