クシマクロビオティックスから見た、薬剤アレルギーの原因と対応方法について説明します。
このなかで、筆者も聞いたことがあるのは、ペニシリンショックというショック症状です。
抗生物質、とくにペニシリン系やセフェム系の薬を使った際に、なんらかのアレルギー反応が見られることが多いとされ、他の薬と比べると、鎮痛剤や非ステロイド抗炎症薬、ホルモン剤、酵素製剤、造影剤などが、アレルギーを引き起こしやすいといわれています。
Sponsored link
たとえばアメリカでは、毎年50万人以上が、ペニシリンなどの薬物や投薬により、何らかのアレルギー反応を起こしているとされ、極端な場合には、数分以内に死に至るような強烈な反応を引き起こす過敏症につながる恐れがあるとされます。
症状としては、次のようなものが見られるとされます。
- 気道の閉鎖
- 血圧の急降下
- 鼓動の異常
- おう吐
- けいれん
- 失神
なお、致命的な反応の4分の3は、ペニシリンなどの抗生物質によって起きているとしています。
また、以下の薬剤が、事実上、こうしたショック反応を引き起こす可能性を持っているとされます。
- アスピリンやイブプロフェンなどの消炎鎮痛剤
- 外傷治療薬のサルファ剤
- 筋弛緩剤
- 高血圧の薬
- 血液製剤
- 造影剤
敏感な子どもや大人では、ワクチンなど予防接種でも、致死的な強い反応を起こすことがあるとされます。
過敏症の治療法としては、注射器でのアドレナリン（エピネフリン）の摂取が行われるとしています。
マクロビオティックの観点からすると、こうした薬物に対する反応は、全般的に、外部からの危険性を秘めた物質を、人体が排斥しようとする働きと捉えられるとしています。
しかしながら、過敏反応がたびたび起こる場合には、ただちに医学的処置を行う必要があるとしています。
人工的なアドレナリンであるエピネフリンは、強力な陽性ホルモンであり、呼吸器官の筋肉を和らげて血管を圧縮し、心臓に刺激を加えて、腫れを軽減させる働きがあるとしています。
実際に、マクロビオティック食事療法を行う場合には、必ず事前に専門家に相談するようにしてください。
西洋現代医学のほかにも、対応方法があるかもしれないということは認識しておきましょう。
▼前提
致命的な症状が疑われる場合や致命的な現象を引き起こしかねない状況が想定される場合には、まずは至急、西洋医学などで医師の受診を受けてください。ここでは、予防的な観点を中心に、原因や対応方法について説明します。
Sponsored link
▼症状の解消
陰陽両極端が併合した症状に対応する、中庸の食事に従います。
以下の注意点があります。一部を紹介しますので、専門家への相談の際に確認するとよいのではと思います。
- すべての肉類、抗生物質を投与された家畜に由来する乳製品を注意深く避ける。
（筆者注：日本の場合、抗生物質を投与されて養殖された魚介類も気をつけるべきと考えます）
THE マクロビオティック 久司道夫 マガジンハウス
| 関連するコンテンツ |
