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クシマクロビオティックスから見た、リウマチ性や肺動脈性、感染性の心臓疾患の原因と対応方法について説明します。

実際に、マクロビオティック食事療法を行う場合には、必ず事前に専門家に相談するようにしてください。西洋現代医学のほかにも、対応方法があるかもしれないということは認識しておきましょう。

▼前提
致命的な症状が疑われる場合には、まずは至急、西洋医学などで医師の受診を受けてください。ここでは、予防の観点を中心に、原因や対応方法について説明します。

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▼症状と原因、および症状の予防と解消


1 リウマチ性心臓疾患
リウマチ熱は、喉の連鎖球菌の感染を伴う子どもの難病とされ、僧帽弁狭窄症など、心臓弁の奇形を引き起こし、心不全につながる危険性があるとされます。

また、別な症状として、心臓弁を覆う心内膜が炎症を起こす、リウマチ性心内膜炎があり、心臓弁が変形し、機能不全になるか、または死に至ることがあるとされます。

従来的医療では、これらの症状には抗生物質が投与されるが、こうした治療に対する免疫抗体を持った、新種の耐性菌が発生してくるとしています。

リウマチ性心臓疾患は、一般的に、陰陽両極端な食品の摂取が主要原因で、中でも、連鎖球菌が繁殖しやすい卵や、卵を使った食品の摂取により引き起こされるとされます。

また、その他の動物性食品や砂糖、精製甘味料、熱帯産食品、冷やした清涼飲料水など、バランスを欠いた飲食物の摂りすぎによって、感染しやすくなるとしています。

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■症状の予防と解消
陰陽両極端が併合した症状のための、中庸の食事に従います。
バランスの取れたマクロビオティック食事療法を実践し、炊いた玄米やオオムギを入れた味噌汁を飲むとよいとしています。

また、以下の注意点があります。
・以下のものは、症状が改善されるまでは避ける。

・魚介類を含めた、あらゆる動物性食品
・サラダや生の食品
・果物や果汁

・生命の危険を伴うため、急性のリウマチ性心内膜炎ではただちに医療処置が必要。

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2 肺動脈性心臓疾患
肺動脈性の心臓疾患は、慢性の肺動脈症としても知られる症状で、ある種の肺疾患の結果として起こるもので、血圧が危機的なまでに高くなる肺動脈性の高血圧を引き起こすことが多く、血栓や塞栓、心不全を併発しやすいとされます。

マクロビオティックの観点からすると、肺動脈性の心臓疾患は、主にアイスクリームや牛乳、バター、チーズ、ヨーグルトなどの乳製品、冷たい飲みもの、砂糖類、菓子類、熱帯産食品、果物、果汁のような、拡散性を持った冷たい陰性食品の過剰摂取によって引き起こされるとしています。

■症状の予防と解消
陰性傾向に対応した食事(標準食から陽の要因をわずかに強調する方向で、食事内容を修正)に従い、やや陽性に調整して実践します。

また、以下の注意点があります。
・以下の特別な料理を、1日2回ずつ、3日間摂るとよい。

・ニンジンやニンジンの葉、レンコンなどを、コンブと一緒に調理した野菜の煮しめ
・少量の、ゴボウまたはレンコンのきんぴら
・味噌汁
・少量の、コンブのふりかけ
・梅しょうくず

・適度の軽い運動は効果的。ただし、強く激しい運動は避ける。
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3 感染性の心臓疾患

感染性の心臓疾患は、20世紀の前半に、アメリカなど近代的社会で流行したものであるとされます。現在では、冠状動脈性心臓疾患や脳卒中が多くなっており目立たないが、発展途上とされる国々では、広く一般的に見られる症状とされます。

感染性の心臓疾患としては、心臓を保護する外側の層で炎症や感染が起こる心膜炎や、心臓の筋肉に感染が起こる心筋炎、心臓の表皮の部分が弛緩する感染性の心内膜炎などがあるとしています。

マクロビオティックの観点からすると、こうした感染症状は、陰陽両極端な飲食物の過剰摂取、中でも脂っぽい食品や清涼飲料水、アルコール類など、過剰な拡散性を持った食品を、乳製品と一緒に摂取した場合に見られるとしています。

これらの食品の摂取を避けると同時に、粘液ができるのを抑制するため、小麦粉焼成食品は全て避けるとしています。

■症状の予防と解消
陰性な症状の場合、陰性傾向に対応した食事(標準食から陽の要因をわずかに強調する方向で、食事内容を修正)に従い、陽性な症状の場合、陽性傾向に対応した食事(標準食から陰の要因をわずかに強調する方向で、食事内容を修正)に従います。また陰陽両極端な症状の場合、中庸の食事に従います。

また、以下の注意点があります。
・効果的な副菜として、次のものがある。

・少量の醤油か味噌で味付けした、ダイコンの葉入りダイコンやほどよい味付けのニンジンとコンブ入りの切干大根。
・梅しょうくずを、1日に1~2回、3日間飲む。

・生命の危険を伴うため、急性の心内膜炎ではただちに医療処置が必要。


*THE マクロビオティック 久司道夫 マガジンハウス


そのほか、クシマクロビオティックスコンシェルジュの資格認定プログラム、以下の書籍を参考にさせていただきました。

  • マクロビオティック健康法 正食のすすめ 久司道夫 日賀出版社
  • マクロビオティック自然療法 久司道夫 日貿出版社
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