クシマクロビオティックスから見た、ライム病の対応方法について説明します。
ライム病は、ネズミや小鳥などを保菌動物として、マダニが媒介する感染症で、細菌(スピロヘータ)の感染から起こり、人間にも動物にも感染するとされます。
ライム病は、1970代以降、アメリカ北西部を中心に流行が続き、現在では、アメリカで最も流行している昆虫の媒介による感染症とされます。欧米では、現在でも年間数万人のライム病感染があるとされ、報告数が年々増えていることから、社会的に重大な問題とされてきています。
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日本でも、1986年に初のライム病患者が報告され、現在までに数百人の患者が、主に本州の中部以北(特に北海道と長野県)で、発生しているとされます。なお、欧米の現状と比較して、日本での発生は少ないとされますが、日本でもネズミやマダニの病原体保有率は欧米並みとされることから、潜在的には、ライム病がまん延している可能性が高いとされています。
ライム病は、ヒトからヒトへの感染や動物からヒトへの感染はないとされます。
ライム病の症状は、ふつうインフルエンザに似た関節炎や膝の痛みなどが見られ、誤診されることが多いとされます。
マダニに噛まれたあとに起こる関節炎や遊走性の皮膚紅斑、良性のリンパ球腫、皮膚炎、髄膜炎、心筋炎などが、ライム病の症状の1つであることが明らかになってきているとされます。
ライム病に特有の症状は、丸い円形の赤みが見られることで、この赤みが20センチほどの大きさに成長し、消えるまでに数週間の時間がかかるとされます。
従来的医療では、ライム病の治療には、抗生物質が投与されるのが一般的とされますが、症状が進行した場合、多くは治癒不能とされるとしています。
マクロビオティックの観点からすると、ライム病の主要原因は、鶏肉や卵、チョコレートなどの菓子類の摂りすぎであり、ほかにも焼いた小麦粉製品やチーズ、乳製品、かんきつ類、熱帯産果物、砂糖、はちみつ、メープルシロップ、その他の濃縮甘味料のような食品が、一因になっているとしています。
これらの中でも、主要な原因は、鶏肉とその関連食品、チョコレートなどの菓子類やデザート類で、こうした食品を食べている人は、より感染の危険性が高いとされます。
このような食品は、甘く脂っぽい血液を作り出し、マダニをおびき寄せ、血液中で細菌が繁殖して広がりやすくさせるものとしています。
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実際に、マクロビオティック食事療法を行う場合には、必ず事前に専門家に相談するようにしてください。西洋現代医学のほかにも、対応方法があるかもしれないということは認識しておきましょう。
▼前提
致命的な症状が疑われる場合には、まずは至急、西洋医学などで医師の受診を受けてください。ここでは、予防の観点を中心に、原因や対応方法について説明します。
▼症状の予防と解消
陰陽両極端が併合した症状のための、中庸の食事に従います。
主要原因とされる、鶏肉とその関連食品、チョコレートなどの菓子類やデザート類に加え、酢やスパイス類、刺激物は症状を促進させるため、摂取しないようにするとしています。
また、以下のような注意点があります。一部だけ紹介しますので、専門家への相談の際に確認するとよいのではと思います。
- 血液やリンパ、体液のバランスを取り戻すためには、味噌汁を毎日または定期的に飲むことが大切。
- 海藻や梅干しには強化作用があるため、ふりかけや調味料として使うとよい。血液の強化のために、塩コンブを毎食2~3切れずつ、毎日摂るとよい。
- 味噌雑炊がよいので、頻繁に摂るようにする。また野菜の煮しめもよい。
*THE マクロビオティック 久司道夫 マガジンハウス
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