クシマクロビオティックスから見た、放射線病(原爆症)の対応方法について説明します。
放射線病の予防と治療として、長崎への原爆投下時に、秋月辰一郎医学博士がマクロビオティック食で、患者の命を救ったことが説明されています。
玄米や味噌汁、醤油汁、ワカメをはじめとする海藻、カボチャ、海塩の厳格なマクロビオティック食を職員と患者に食べさせ、砂糖と甘いものを禁じ、生き残った長崎市民の多くが原爆症で死んでいくなか、この食事で病院にいた全員の命を救ったとされています。
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久司道夫 久司アヴェリン偕代共著 マクロビオティック食事法<上>より引用します。
日本では秋月博士のほかにも、マクロビオティックの食事を食べて、原爆症から解放された経験を文章に書いて発表した者が何人かいる。彼らは、マクロビオティックの食事が原爆症の予防や治療に役立ち、ケロイドなどの重い症状をもなおしてしまったことを証言した。また一九七〇年代と八〇年代のはじめに、日本の医学研究者たちが、マクロビオティックの食品をいくつか調査し、味噌汁、よく食べられる海藻(ワカメ、コンブ、ヒジキ、アラメなど)、それにシイタケが、ガンや心臓病を予防するものであることを発見した。
この中で、筆者が知っているのは、広島で被爆された平賀佐和子さんのお話しです。
平賀さんは、広島の爆心地から2000メートルの場所で被爆。当時9才で、同じ場所にいた人たちのなかでは、唯一の生存者だったそうです。
全身に火傷を負って、肉が盛り上がってケロイドになったといい、顔も黒くひきつっていて、歪んだままだったといいます。
その後、広島大学に進んで、物理学を専攻し女子高の教師をされたそうですが、このころに桜沢如一の食養の講演会を聞くことになりました。
講演後に挨拶にいくと、「うわっ、汚い顔だね!あなたは今のままの生活では、三年以内に死ぬよ」と言われ、「玄米食だけ(ゴマ塩は可)の食事をしなさい」と教えられ、次の日から自分の身体を使った実験に入ったそうです。
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玄米と塩だけの食事は、桜沢如一の推奨するマクロビオティックで「ナンバー7(七号食)」と言われる、特別な短期だけ許される食事法でしたが、1か月続けてしまったそうです。
海外では、この七号食を無茶な形で行って、栄養失調や壊血病になる者が出て、マクロビオティックが危険視されたことがあったそうですが、平賀さんはいい意味での体調の変化を感じたようです。
そして、同じ被爆者で大学講師だった平賀一弘さんと結婚し、玄米食を続け、7人の子宝に恵まれて、みんな健康に育ち、たくさんの孫に囲まれることになったということです。
平賀さんが強調されているのは、玄米食と梅干です。
梅干は極陽性で排毒作用がありますので、体内の放射性物質を排出し中和することで助かった、と話されていました。
最後に、放射線病(原爆症)の対応方法について、ポイントをまとめておきます。
- 長崎への原爆投下時に、秋月辰一郎医学博士が、玄米や味噌汁、醤油汁、ワカメをはじめとする海藻、カボチャ、海塩の厳格なマクロビオティック食を職員と患者に食べさせ、砂糖と甘いものを禁じ、生き残った長崎市民の多くが原爆症で死んでいくなか、病院にいた全員の命を救った事例が存在する。
- 秋月博士のほかにも、マクロビオティックの食事を食べて、原爆症から解放された経験を文章に書いて発表した者が何人か存在する。彼らは、マクロビオティックの食事が原爆症の予防や治療に役立ち、ケロイドなどの症状をもなおしてしまったことを証言した。
- そのうち、広島での生存者である平賀佐和子さんが強調されているのは、玄米食と梅干。梅干は極陽性で排毒作用があり、体内の放射性物質を排出し中和することで助かった、と話されている。