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クシマクロビオティックスから見た、癌の進行段階で4段階めの「蓄積」について説明します。

蓄積の段階になると、身体が余分な物質を排出できる容量を超えているため、体内に蓄積されはじめます。この不要物は、身体の外側、特に外界に接触する部分に蓄積される傾向があるとしています。

以下の7か所について、症状や対策方法を説明していきます。

  1. 副鼻腔
  2. 内耳
  3. 乳房
  4. 腎臓
  5. 生殖器

なお、いろいろな種類の蓄積は、以下に説明したような方法で除去できるとしていますが、このような状態に至った原因を無視して、食事の改善なしに対症療法的な方法をとると、次の段階に移行することが避けられないとしています。

また、湿布など外側からの手当てについては、専門家に問合せていただくとよいと思います。

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1 副鼻腔
粘液は、しばしば副鼻腔に蓄積し、鼻や目からも排出されます。ほこりや花粉が鼻孔に入ったときも、粘膜が、その異物を外部へ排出しようとします。つまり花粉症やアレルギーも排出作用です。
副鼻腔の状態は、鼻の脇側、頬骨の中心の凹んだ部分を押したときに、痛みがあるかどうかで判断します。痛みがあれば、副鼻腔に粘液が蓄積されています。
この状態の緩和には、もぐさや蓮根プラスターを使います。この緩和の手当てを行うと、通常は大量の粘液が排出されはじめるとされます。この粘液は、何年間も蓄積されていたものであったり、くしゃみで排出されるような石灰化した物質であったりするそうです。

2 内耳
内耳に蓄積された脂肪や粘液などの不要な物質は、痛みの原因となり、難聴などの聴覚障害につながります。
内耳の状態は、耳の真下の凹んだ部分を押したときに、痛みがあるかどうかで判断します。痛みがあれば、副鼻腔に粘液が蓄積されています。
この状態の緩和には、もぐさやもぐさ代わりのタバコなどを使います。火をつけたタバコを、皮膚から6~7ミリ離して、耳のまわりを、円を描くようにゆっくり動かします。何度か円を描くように動かすと、特に耳に関連する腎臓などの器官があたたかくなり、状態が緩和されるとされています。

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3 肺
肺の状態は、咳込んだり胸部のうっ血があったりすることからも分かりますが、喉の中央部、声帯の下を押したときに、痛みがあるかどうかで判断します。痛みがあれば、肺に嚢腫や癌に進行する可能性がある粘液が蓄積されはじめています。
この状態の緩和には、生姜湿布を使います。この湿布を10~14日間毎日行うと、状態が緩和されるとされています。

4 乳房
この部分に蓄積される不要な物質は、乳房を硬くしたり嚢腫ができたりする原因になります。不要物は、ふつう乳腺に粘液や脂肪の固まりとして蓄積し、陰性の粘性または重い液状の物質であるとされます。
これらはアイスクリームなどの乳製品や砂糖、ジュースなどの清涼飲料水などを定期的に摂ることで起こります。こうした食品は、陰性で身体を冷やす作用があり、蓄積物を結晶化・石灰化させるといいます。
この状態の緩和には、標準食に加えて、蓄積物を溶かす作用がある食物を食べます。大根や生姜、カブなどの野菜を他の野菜と一緒にスープにしたり、大根おろしとして食べます。
また、生姜湿布もよいものとされます。

5 腸
不要物は、体内の下部で腸壁を覆うように粘性と脂肪のかたちで蓄積されはじめ、腸を拡張して膨らませます。これがいわゆるメタボといわれるものだと思われます。

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6 腎臓
腎臓は、粘性のある脂肪酸が蓄積されやすい場所とされています。この脂肪酸のような物質が腎臓内部の細胞を通り抜けられず、腎臓が水分を貯える傾向になり、慢性的に腫れてきます。
排出が阻害されるため、排出できない水分は、ふつう足に蓄積され、腫れなどを引き起こします。また、過剰な発汗が起こります。
この状態の緩和には、標準食に加えて、蓄積物を溶かす作用がある食物を食べます。大根や生姜、カブなどの野菜を他の野菜と一緒にスープにしたり、大根おろしとして食べます。
また、生姜湿布もよいものとされます。

7 生殖器
一般的に、男性では、前立腺が蓄積の最も起こりやすい場所とされます。この部分が大きくなり、固くなった脂肪分が、前立腺の内部や周辺にできてくるといいます。
この状態の緩和には、標準食に加え、膀胱の周囲に生姜湿布を行うとよいとしています。
また女性では、過剰物が生殖器に蓄積され、卵巣のう腫や卵管の阻害物の形成につながり、卵巣や卵管の粘液や脂肪が、卵子や精子の通路を阻害して、不妊症の原因となることが多いとされます。
この状態の緩和には、粘液や脂肪を生じさせる陰性食物をやめて、標準食を摂るとしています。


 

*THE マクロビオティック 久司道夫 マガジンハウス


*マクロビオティック自然療法 久司道夫 日貿出版社

そのほか、クシマクロビオティックスコンシェルジュの資格認定プログラム、以下の書籍を参考にさせていただきました。

  • 地球と人類を救うマクロビオティック 久司道夫 文芸社
  • マクロビオティック健康法 正食のすすめ 久司道夫 日賀出版社
  • マクロビオティック入門 久司道夫 かんき出版
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