クシマクロビオティックスから見た、白血病の原因と対応方法について説明します。
実際に、マクロビオティック食事療法を行う場合には、必ず事前に専門家に相談するようにしてください。
西洋現代医学のほかにも、症状改善の対応方法がありそうだということを認識しておきましょう。
▼前提
致命的な症状が疑われる場合には、まずは至急、西洋医学などで医師の受診を受けてください。ここでは、予防の観点を中心に、原因や対応方法について説明します。
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1. 症状
白血病では、赤血球の数は減少しますが、白血球の数が異常なほどに増加します。
白血病が疑われる場合の代表的な症状は以下となります。
- 紫斑や鼻血など、出血が増える
- 発熱
- 貧血
- 動悸や息切れ、めまいがする
- 全身の倦怠感、体重減少、腹部膨満感、寝汗
- リンパ節がはれている
- 骨や関節が痛む
- 吐き気や嘔吐がある
白血病は、血液の癌とされ、血液中の白血球が癌化したものとされます。
白血病は、大きく下の2種類に分けられます。
- 骨髄性白血病
白血球のなかで、骨髄球に分化する傾向のある芽球が癌化したもの。
成人の発症率のうち約80%を占めている。 - リンパ性白血病
白血球のなかで、リンパ球に分化する傾向のある芽球が癌化したもの
成人の発症率のうち約20%を占めている。
さらに、症状が進行する速度によって、「急性」と「慢性」の2種類に分けられます。
急性は、急激に症状が進行するもので、子どもや青年期に多く見られるとされます。
慢性は、症状の進行が遅く、高年齢層に見られるとされます。
発症は、約80%が急性で、約20%が慢性になるとされます。
白血病を整理すると、大きくは以下の4種類になります。
- 急性骨髄性白血病(AML)
40才以上の成人で最も多い。 - 慢性骨髄性白血病(CML)
青年期と中年期で発症することが多い。 - 急性リンパ性白血病(ALL)
子どもで最も多い。 - 慢性リンパ性白血病(CLL)
高齢者で多い。
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なお、女性に比べて、男性の発症率がいくぶん高いとしています。
日本の白血病で平均死亡率比を見ると、男女とも九州一帯が異常なほど高くなっています。
そして、九州はウイルス性の悪性腫瘍とされる成人T型白血病(ATL)の多発地帯としても知られているそうです。
2009年時点では、死亡者数のピークは、男女ともおよそ80才になりますが、311後に変化している可能性が高いのではないかと、筆者は考えています。
2. 原因
マクロビオティックの観点からすると、白血病は、主に極陰性な食物の摂取によって、血液が衰弱し、白血球と赤血球に不均衡が生じて引き起こされたものとしています。
白血球の性質は陰性です。
白血球数の増加は、過度な陰性の食物および飲みものの摂りすぎ、とくに砂糖や清涼飲料水、牛乳や乳製品、薬品や添加物を含む加工食品の過剰摂取の結果とされます。
同時に、赤血球の減少は、食事中のミネラルや良質の陽性の食物が不足していることを反映しています。
そして、白血病の10~20%が、塩分過剰だったり、小麦粉を焼いた食品やオーブンで焼いた食べものの摂り過ぎであったり、極陽性な食品や調理法によって引き起こされる白血病で、動物性食品が発病の主原因ではないとされています。
塩分や焼いた炭水化物を過剰摂取すると、血液中の赤血球の造成が妨げられるとしています。
なお、西洋医学では、大部分の白血病の原因は「不明」とされるようです。
3. 症状の解消
陰性症状の白血病では、陰性傾向に対応した食事(標準食から陽の要因をわずかに強調する方向で、食事内容を修正)になります。
また10~20%を占める陽性症状の白血病では、陽性傾向に対応した食事(標準食から陰の要因をわずかに強調する方向で、食事内容を修正)になります。
いずれの場合でも、以下を避けるようにします。
- 全ての動物性食品
- 乳製品
- 植物油
- ドレッシングなど脂っぽい食品
- 砂糖や菓子類
- 精白穀物および小麦粉製品
- 熱帯原産の果物や野菜
- コーヒーや紅茶、ハーブティー、ミネラルウォーター、その他の刺激物
- スパイス
- タバコ
- アルコール類
- 化学調味料を含む薬物
また、食べ物は全て加熱調理したものとし、生では食べないとしています。
味つけは、自然海塩や味噌、醤油などを使い、塩辛すぎずの中庸とします。
▼そのほか
注意点と特別な料理や飲みもの、外側からの家庭療法など、多くの対応方法が紹介されています。一部だけ紹介しますので、専門家への相談の際に確認するとよいのではと思います。
- 玄米を主食として、日によっては雑穀や大麦を混ぜたり、雑穀や大麦を単独で炊いて食べる。
陰性症状の場合、炊くときに自然海塩をひとつまみ、もしくは切手大のコンブを一片加える。
陽性症状の場合、圧力鍋を使って炊いたものよりも、無圧で炊いたものを頻繁に食べる。また、症状が改善されるまでは、炊くときに切手大のコンブを一片加える。 - (症状が出るか分かってから)最初の1カ月は、全粒のオート麦とオートミールを避ける。
- (症状が出るか分かってから)最初の1カ月は、調理に油を使わずに作る。
その後は、週に数回、炒めご飯ややきそば、野菜炒めなどを作る際に、少量のゴマ油を使ってよい。 - 全粒穀物の麺類やパスタは、週に2~3回、少量なら食べてもよい。
- 質の良い*1サワードウ・ブレッドは、週に2~3回食べてよい。
- クッキーやパイ、クラッカーなど、硬く焼き締めた小麦粉製品は全て避ける。
- 粒蕎麦(つぶそば)とセイタン*2は最小限にする。
- 小腸の絨毛が、健康な赤血球を正常に製造できるように刺激するため、熱い生姜湿布を毎日腹部に使用します。
生姜湿布とは、マクロビオティック食事療法の追加として外側から行う治療で使う、生姜を使った湿布のことです。血液などの、体内流動物の循環を刺激し、滞りを溶解させるために使います。詳細は、マクロビオティック食事療法を行う際に、専門家にお問い合わせください。
最後に、書籍を読んでいて驚くべき一文がありましたので、以下引用します。
書籍は、マクロビオティック自然療法 久司道夫 日貿出版社*です。
このアプローチによって、白血病も比較的短期間で改善される。
白血病も、本当は難病でもなんでもないのかもしれません。
*マクロビオティック自然療法 久司道夫 日貿出版社
そのほか、クシマクロビオティックスコンシェルジュの資格認定プログラム、以下の書籍を参考にさせていただきました。
- THE マクロビオティック 久司道夫 マガジンハウス
- 地球と人類を救うマクロビオティック 久司道夫 文芸社
- マクロビオティック健康法 正食のすすめ 久司道夫 日賀出版社
- マクロビオティック入門 久司道夫 かんき出版
- 専門家への相談窓口
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