クシマクロビオティックスから見た、トゥレット症候群(チック症)の原因と対応方法について説明します。
トゥレット症候群(TS)は、慢性的なチックの中でも、音声チックを伴って、複数の運動性チックが1年間以上に渡って持続する、重症なものを指します。
チック症は、自分の意志と無関係に、身体の一部が動いたり、声を発したりする症状で、次のような運動性チックと音声チックの症状があるとされます。
- 運動性チック
まばたきを頻繁にしたり、口をゆがめたり、首を傾けたり振ったりする、動きに関する症状。 - 音声チック
咳払いをしたり、同じ言葉を繰り返したり、「あっ」や「うっ」などの単純な音を繰り返し出してしまったり、人から言われたことを繰り返したりする、音に関する症状。
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こうした症状は、1日中に渡って周期的に起きる一方、発作と発作の間は、まったく正常な状態で、日常生活や業務の遂行には支障がないのが一般的とされます。
チック症は、6~8才頃に発症することが多いとされ、男児に多く発生します。ほとんどは一過性で自然に治るとされますが、まれに慢性化して大人になっても治らない例があるとされます。チック症を経験する子どもは、一説には、およそ10人に1人とされます。
なお、症状に付随して、注意欠陥・多動性障害(ADHD)や強迫神経症などが見られることも多いとされます。
大人に見られるチック症は、その多くがトゥレット症候群(TS)とされ、子どもの頃に発症したチック症が慢性化したものとされます。
従来的医療では、トゥレット症候群(TS)は、原因不明で治癒不能な精神神経疾患とされ、ある種の症状を抑制するために抗精神病薬が処方されたり、ライフスタイルの改善が行われたりすることが一般的とされます。
実際に、マクロビオティック食事療法を行う場合には、必ず事前に専門家に相談するようにしてください。西洋現代医学のほかにも、対応方法があるかもしれないということは認識しておきましょう。
▼前提
致命的な症状が疑われる場合には、まずは至急、西洋医学などで医師の受診を受けてください。ここでは、予防の観点を中心に、原因や対応方法について説明します。
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▼原因
マクロビオティックの観点からみると、トゥレット症候群(TS)は、食事の不均衡によって起きたものであり、主要原因は鶏肉の摂りすぎで、中でも辛いスパイス類との組み合わせで摂ったことによるとされます。
ほかにも、その他の動物性食品や砂糖、スパイス類、刺激物といった、極陽性と極陰性な飲食物を組み合わせて摂った場合に、症状の進行が促進されるとしています。
鶏肉や家禽の肉を、大量に、長年摂取した人は、その人格や動きがまるで鶏のように変化することがあるとしています。
トゥレット症候群(TS)に特徴的な、ほえるような声やぶつぶつつぶやくこと、鼻を鳴らすといった音は、牛肉や豚肉、乳製品などの摂りすぎによることが多いとされます。
極端な食品の摂取をやめて、マクロビオティック食事法を実践すると、トゥレット症候群(TS)の極端な症状があったとしても、ふつう数日以内に解消されるとしています。
ただし、完治には、3~4カ月またはそれ以上の期間が必要とされます。
▼症状の予防と解消
陰陽両極端な症状に対応した、中庸の食事に従います。
THE マクロビオティック 久司道夫 マガジンハウス
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