クシマクロビオティックスから見た、乗り物酔いの対応方法について説明します。
乗り物酔いは、船や自動車、バス、鉄道、飛行機などの乗車中に起きる、めまいや気分の悪さ、吐き気などの症状で、乗り物の揺れや加速、減速が、内耳にある三半規管などを刺激した結果として起こる自律神経が乱れた状態とされます。
乗り物酔いは、2~3才ころから起き始め、小学生から中学生と40~50才台の成人に多いとされ、乳幼児や高齢者では起こりにくいとされます。
乗り物酔いの症状は、吐き気や腹部の不快感、頭痛、冷や汗、顔面蒼白などで、嘔吐もよく見られるとされます。
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乗り物酔いを防ぐ対策としては、次のようなものが挙げられます。
- 乗り物に乗る前には、飲酒や喫煙、睡眠不足、空腹などを避けるようにする。
- 乗り物に乗っている間の飲食や、乗る前の飲食は控えめにする。
- 揺れを感じにくいような席に座る。たとえば、船なら中央部の席や甲板など、車やバスなら前部の席、飛行機なら翼の近くなど。
- 視線を固定して遠くを見る。
- 乗り物では、本を読んだりゲームをしたり、スマートフォンやパソコンを操作したりしないようにする。
- 外に出たり窓を開けたりして、新鮮な空気を吸う。
乗り物酔いになってしまったときは、可能であれば、我慢せずに乗り物から降り、リラックスして、外の新鮮な空気を吸うなどの対処が薦められます。
従来的医療では、一般的に、抗ヒスタミン作用や副交感神経の遮断作用、中枢神経興奮作用のある酔い止めの薬品が処方され、乗り物に乗る30分前などに錠剤を飲んだり、パッチの薬を貼ったりすることが多いとされます。また、市販の医薬品も多く使われます。
ただし、これらの医薬品の中には眠気を生じさせるものもあるため、自動車の運転などをする場合には、用法には注意が必要とされます。
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実際に、マクロビオティック食事療法を行う場合には、必ず事前に専門家に相談するようにしてください。西洋現代医学のほかにも、対応方法があるかもしれないということは認識しておきましょう。
▼前提
致命的な症状が疑われる場合には、まずは至急、西洋医学などで医師の受診を受けてください。ここでは、予防の観点を中心に、対応方法について説明します。
▼症状の予防と解消
ゴマ塩を小さじ1杯程度、そのまま飲むか、または茎番茶に溶かして飲みます。
梅干しを1つ、そのまま食べるか、またはすりつぶして茎番茶に溶かして飲むのもよいとされます。
THE マクロビオティック 久司道夫 マガジンハウス
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