クシマクロビオティックスから見た、めまいの原因と対応方法について説明します。
めまいは、ふらふらしたり気を失ったり、ぼうっとしたりバランスを失ったりする感覚が含まれます。
また、めまいは、脳卒中や心臓発作、多発性硬化症、脳の腫瘍、脳の出血、頸部の骨の関節症、内耳の炎症、聴神経の損傷、メニエール病、乗り物酔いといったような、神経系に関連した他の疾患を伴うことがあるとされます。
眼のくらみは、めまいよりも激しい症状とされ、眼がぐるぐる回ったり、周囲が回転して見えるといったような感覚が伴うとしています。高所恐怖や墜落恐怖などから起きることもあるとされます。
単純なめまいの場合には、医師は、患者に眼を閉じて頭を下げ、深呼吸をするように指示するとしています。
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従来的医療では、めまいには、一般的に、抗生物質や抗血圧剤、抗炎症剤などが処方されますが、こうした医薬品の服用は、変更するか中止したほうがよいとしています。
重症な疾患を伴う眼のくらみの場合には、首用のコルセットの着用や投薬、理学療法などが勧められることもあるとされます。
▼原因
めまいは、一般的に、上昇エネルギーが下降収縮エネルギーを上回っていることにより起きる陰性な疾患とされます。
上述した、「眼を閉じて頭を下げ、深呼吸する」という対処法は、全て患者を落ち着かせ、焦点を合わせて、地に足が付くようにと考えられた、収縮性の陽性な運動であるとしています。
大地から立ち昇る力が、肝臓の経絡によって頸部や頭部に運ばれるために、めまいは、肝臓の不均衡を伴う場合が多いとしています。
砂糖やアルコール類、薬物など陰性な食事要因が、肝臓に負担をかけ、めまいにつながるとしています。
また、貧血や血液の質の劣化によっても、めまいが起きるとされます。
膵臓（すいぞう）の問題が、めまいの原因となっていることも多く、眼のくらみは、血糖値の変動による場合が多く見られるとしています。
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潜在症状によって起きためまいの場合は、特定の疾患に関連する項目を参照することとしています。
たとえば、内耳の疾患によって起きた場合には、耳および聴覚の障害を参照してください。
本格的な眼のくらみは、慢性化することが多いとされます。
ただし、眼のくらみが、飛行機恐怖症など高所恐怖が原因で起きたことが明らかなときは、陽性要因に基づいていることが多いとしています。
鳥など空を飛ぶ生き物は、とても陽性で、人間も陽性の傾向が強くなると、背を高くするように歩くようになるとしています。
一般的に、高所を恐れる人は、動物性食品や塩、パンなどの焼いた食品のような、収縮性の食べものを大量に摂取して陽性過剰の状態になった結果、高い場所に登るといったような上昇する行為に反発するようになるとしています。
一方で、極陰性な状態の人も、新たな状況や経験を恐れるのと同様に、高所を恐れるとしています。
どちらの場合も、腎臓に問題が起きつつあることを示し、症状が改善されるまで、1週間に2～3回、背中の下部に生姜湿布を行うとよいとしています。
実際に、マクロビオティック食事療法を行う場合には、必ず事前に専門家に相談するようにしてください。
西洋現代医学のほかにも、対応方法がありそうだということは認識しておきましょう。
▼前提
致命的な症状が疑われる場合には、まずは至急、西洋医学などで医師の受診を受けてください。
ここでは、予防的な観点を中心に、原因や対応方法について説明します。
▼症状の解消
大半のめまいや、より激しい症状である眼のくらみは、標準的なマクロビオティック食事法の実践で解消されるとしています。
陰性要因で起きた症状には、陰性傾向に対応した食事（標準食から陽の要因をわずかに強調する方向で、食事内容を修正）に従い、陽性要因で起きた症状には、陽性傾向に対応した食事（標準食から陰の要因をわずかに強調する方向で、食事内容を修正）に従います。
食事に塩分が不足している場合が多く見られるとされ、大半の症状で、血液の質が弱まり、ミネラル分が不足しているとしています。
めまいの発作を予防し、解消するためには、以下を摂取します。
この対応をすることで、体が陽性化し、症状が瞬時に解消されるとしています。
- 小さじ1杯のゴマ塩や梅干し1個、小さなカップ1杯の醤油番茶を飲む
また膵臓（すいぞう）に問題がある場合には、膵臓の安定のために、小豆カボチャコンブを頻繁に摂るとよいとしています。
ほかに以下のような注意点があります。一部だけ紹介しますので、専門家への相談の際に確認するとよいのではと思います。
- 血液を強化するため、味噌雑炊を作って食べる。
- 特別な飲みものとして、以下を約20分煮た汁を飲むとよい。
- 小豆3：干しシイタケ1：切干大根1：コンブ1：生のダイコン1の割合で合わせたもの
THE マクロビオティック 久司道夫 マガジンハウス
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