クシマクロビオティックスから見た、筋萎縮性側索硬化症(ALS)の原因と対応方法について説明します。
筋萎縮性側索硬化症(ALS)は、進行性の神経疾患とされ、手足やのど、舌の筋肉、呼吸に必要な筋肉が痩せて衰弱していく症状が起き、厚生労働省の特定疾患に指定されている難病とされます。
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日本では、およそ10万人に1~2.5人程度の発症率で、主に60才台以降に起きるとされ、約9000人の患者数とされます。
筋肉やいずれかの手足の衰弱がはじめの症状として見られ、歩行や発話、手の動きなどが困難になるとされます。症状が進行すると、症状が出ていなかった別な手足も衰弱し始め、筋肉がけいれんし、ひきつけを起こし、呼吸や嚥下、噛んだりする際に支障が出るようになるとしています。
なお、病気が進行した場合でも、知性や感覚の機能には異常がなく、痛みもほとんどないとされます。しかし、脳や脊髄の神経細胞が衰え、まひが起こり、数年で死に至ることが多いとされます。
従来的医療では、筋萎縮性側索硬化症(ALS)は、原因不明で治癒不能とされ、一般的には、症状の進行を遅らせたり、症状を軽くする投薬が行われるとされます。
マクロビオティックの観点からすると、筋萎縮性側索硬化症(ALS)は、極端な食事の組み合わせによって起こり、中でも鶏肉や卵、スパイス類、かんきつ類を含む果物、酢など酸味のある食品の摂取が主要な原因であるとしています。
また、牛肉や豚肉、鶏肉、卵など、飽和脂肪酸やコレステロールを多く含む食事を、長期間に渡って摂取すると、筋肉の動きを司る脳や脊髄内の、神経細胞の退化につながるとしています。
特に、鶏肉と卵には衰弱作用があり、筋萎縮性側索硬化症(ALS)の特徴とされている筋肉の収縮過剰や喪失につながるものとしています。
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一方で、レモンやライム、オレンジ、グレープフルーツなどのかんきつ類の果物は、脳を鋭敏にし、症状が進行しても精神機能は維持されるとしています。
砂糖やバナナなどの熱帯産の果物は、精神機能を散漫にして鈍化させ、アルツハイマー病など、脳や神経疾患に見られる記憶の喪失や知覚低下のような、極陰性の症状につながるものとしています。こうした理由で、筋萎縮性側索硬化症(ALS)の患者は、砂糖やバナナは食べないほうがよいとしています。
実際に、マクロビオティック食事療法を行う場合には、必ず事前に専門家に相談するようにしてください。西洋現代医学のほかにも、対応方法があるかもしれないということは認識しておきましょう。
▼前提
致命的な症状が疑われる場合には、まずは至急、西洋医学などで医師の受診を受けてください。ここでは、予防の観点を中心に、原因や対応方法について説明します。
▼症状の予防と解消
陰陽両極端が併合した症状に対応する、中庸の食事に従います。
以下の注意点があります。一部だけ紹介しますので、専門家への相談の際に確認するとよいのではと思います。
- 動物性食品とスパイス類は、全て避ける。
- きんぴらスープの材料に、ダイコンの葉かカブの葉、またはからし菜のみじん切りを、全体の50%の量を加えて、玉ねぎやカボチャ、その他の材料と合わせて作る。
このスープを、毎日、お椀に1杯ずつ、1カ月間飲む。その後は、1週間に2回ずつ、2~3カ月間飲むとよい。
THE マクロビオティック 久司道夫 マガジンハウス
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