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牛乳や乳製品について説明します。

牛乳や乳製品は血液を酸性にし、それを体内で中和させるために体内でカルシウムなどのミネラルを消費するため、結果としてミネラル不足に陥ります。また牛乳に含まれるカゼインによって、癌を発症する危険が高まりますので、生存を考える上では、真っ先に避けたほうがよいです。

ミルクのイメージ1

骨粗鬆症の改善に、今だ牛乳を進めていたりすることがあるようですが、その結果、骨粗鬆症は減ったのでしょうか?骨粗鬆症の方が牛乳を飲むと、逆にどんどん悪化するそうです。

クシマクロビオティックスでは、牛乳や乳製品について次のように教えています。

  • 牛乳は子牛のためのもの。
  • 他の食べもの(海藻や野菜など)があるところでは摂る必要がない。
  • 乳製品の摂取量と、乳癌の発生率は比例する。
  • マクロビオティックスでは摂らない。

先祖代々、牛乳や乳製品を食べる習慣を持ってきたヨーロッパ人は、体質的に牛乳を摂ることに慣れていますが、世界的にみると、牛乳をうまく消化できない体質の人は7~8割いるとされているそうです。特に黒人はそれが顕著で、7~9割だとか。

牛乳を飲むとお腹がごろごろしてしまうのは、乳糖を分解するために必要な菌が腸のなかにいないことが原因であるとしています。また、牛乳に含まれるたんぱく質や脂肪の粒は、人間には大きすぎて、たとえ吸収されたとしても、体は上手に利用できないとされています。

そもそも一般的な日本人が、日常的に牛乳を飲むようになったのは戦後のことで、歴史を追っていくとGHQの日本統治に辿りつきます。

戦後、アメリカの乳製品や野菜、穀物を売るために、日本の食生活を欧米式に変えていきました。具体的には、子どものころから欧米食に慣れさせるために、学校給食を利用しました。当時はアメリカでも牛乳は体に良いものとされてはいましたが、今となっては牛乳は体に悪いことが分かり、食の改善の結果、すでにアメリカでは癌が減ってきています。

牛乳や乳製品の害については、チャイナプロジェクトと、その結果を報告しているマクガバンレポート*の内容を参考にするとよいでしょう。

このチャイナプロジェクト(中国農村部の食習慣研究)を指揮したのは、コーネル大学栄養生化学部名誉教授のT・コリン・キャンベルで、栄養学分野のアインシュタインとも称される世界的権威であると紹介されています。

チャイナプロジェクトは、1970年代はじめに中国の周恩来首相が癌で死にかけていたときに、この病気の情報を収集するため、中国全土で、2400余りの群と住民8億8000万人を対象に癌死亡率を調査した、史上最大級ともいえる調査のことです。
この調査結果をまとめたのが、マクガバンレポートです。

思考がまとまらないイメージ

この調査の結果、以下のようなことが分かりました。

  • 癌は動物性たんぱく質の摂取による生活習慣病である。
  • 癌の促進要因は、カゼイン(牛乳タンパク)だった。
  • 動物性食品からの栄養は「腫瘍の成長」を促進し、植物性食品は「腫瘍の成長」を減退させる。

マクガバンレポートは、日本語にも何冊か翻訳され紹介されています。
ほかにも、これまでの日本での常識を疑うようなことが豊富に書かれていますので、ぜひ読んでみるとよいでしょう。所蔵している図書館も多いと思います。

最後に牛乳や乳製品についてまとめます。

  • 他の食べもの(海藻や野菜など)があるところでは、牛乳や乳製品は摂る必要がない。
  • 牛乳や乳製品は血液を酸性にし、結果としてミネラル不足に陥って、様々な病気の原因となる。
  • 癌は動物性たんぱく質の摂取による生活習慣病であり、癌の促進要因のひとつが、カゼイン(牛乳タンパク)である。

* 葬られた「第二のマクガバン報告」上巻、中巻、下巻 T・コリン・キャンベル、トーマス・M・キャンベル 松田麻美子訳 グスコー出版

そのほか、クシマクロビオティックスコンシェルジュの資格認定プログラム、以下の書籍を参考にさせていただきました。

  • 地球と人類を救うマクロビオティック 久司道夫 文芸社
  • マクロビオティック健康法 正食のすすめ 久司道夫 日賀出版社
  • THE マクロビオティック 久司道夫 マガジンハウス
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