クシマクロビオティックスから見た、腎臓や膀胱の感染症(尿路感染症)の原因と対応方法について説明します。
排尿経路の感染症は、痛みや高熱があり、膀胱が空なのにいつも尿意を感じ、血尿や濁った尿が出て、吐き気やおう吐を伴うことが多いとされます。
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尿路感染症は、症状の度合いや違いなどから、上部尿路感染症と下部尿路感染症に分類されます。
- 上部尿路感染症
おもに腎臓から尿管までの感染症で、さまざまな腎炎などがあります。 - 下部尿路感染症
おもに膀胱から尿道、前立腺などの感染症で、膀胱炎や尿道炎、前立腺炎などがあります。
排尿時には激痛があり、尿に悪臭がある場合には、膀胱の感染症(膀胱炎)を併発していることが多いとされます。
なお、男性よりも女性のほうが、膀胱の感染症(膀胱炎)にかかりやすいとされます。
症状は軽い場合が多いとされますが、再発しやすく、重症とされる腎臓の感染症になる危険性があるとしています。
男性の場合、膀胱の感染症(膀胱炎)は、前立腺の疾患から起きる場合が多いとされ、さらに重症な疾患が起きている可能性があるとされます。
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病原性大腸菌O157など、細菌による腎臓の感染症では、慢性腎臓疾患や敗血症、妊娠している女性での流産を含む、重度の合併症を引き起こす危険性があるとしています。
排尿経路の感染症に対し、従来的医療では、抗生物質の投与や、大量の水分を与えることで細菌を流し出すといったような治療が行われるとしています。
実際に、マクロビオティック食事療法を行う場合には、必ず事前に専門家に相談するようにしてください。西洋現代医学のほかにも、対応方法があるかもしれないということは認識しておきましょう。
▼前提
致命的な症状が疑われる場合や致命的な現象を引き起こしかねない状況が想定される場合には、まずは至急、西洋医学などで医師の受診を受けてください。ここでは、予防的な観点を中心に、原因や対応方法について説明します。
▼原因
マクロビオティックの観点からすると、こうした感染症に関わっている細菌は、通常では無害なものであり、極端な飲食物を過剰摂取した結果として、血液やリンパ、その他の体液、消化および排尿経路が酸性化した場合にのみ、有害なものに変化するとしています。
こうした感染症が疑われる場合、乳製品や砂糖、チョコレート、清涼飲料水、果物や果汁、アルコール類など極陰性食品の摂りすぎの結果として見られる陰性症状によることが多いとされますが、一方で、動物性食品の摂りすぎによっても酸性過多の状態になり、細菌の不均衡につながるものとしています。
▼症状の解消
陰性傾向に対応した食事(標準食から陽の要因をわずかに強調する方向で、食事内容を修正)に従います。
標準的なマクロビオティック食事法を参照して、次のようなことを心がけるとよいとしています。
- 濃いめの味噌汁や海藻を規則的に摂るようにし、醤油や自然海塩など適度な調味料を使うことを心がけると、血液や身体のアルカリ化が促進され、投薬や治療を必要とせずに感染症が解消される。
THE マクロビオティック 久司道夫 マガジンハウス
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