クシマクロビオティックスから見た、貧血の原因と対応方法について説明します。
貧血は、人体の細胞と組織に、不適切な量の酸素が供給されることで発生します。
貧血には数100もの種類があり、最も多く見られるものは、次のように分類されています。
- 鉄分欠乏性貧血
- 溶血性貧血
- 葉酸欠乏による巨赤芽球性貧血
- ビタミンB12欠乏による悪性貧血
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実際に、マクロビオティック食事療法を行う場合には、必ず事前に専門家に相談するようにしてください。
西洋現代医学のほかにも、対応方法がありそうだということは認識しておきましょう。
1 前提
致命的な症状が疑われる場合には、まずは至急、西洋医学などで医師の受診を受けてください。ここでは、予防の観点を中心に、原因や対応方法について説明します。
2 症状
- めまいやふらつき
- 顔面蒼白
- 手足が冷えている
- 不整脈がある
- 低血糖症
- 活力が喪失した
- 慢性疲労
- 頭痛がある
- 神経が過敏もしくは鈍感になった
- 精神的に不安定
また、悪性貧血の場合には、以下の症状が見られます。
- 舌熱感がある
- 手足のしびれがある
- 意気消沈
- 注意力が散漫
- 記憶喪失
3 原因
以下のような複数の異なる原因が考えられます。
- 食事におけるミネラル分、特に鉄分の不足
- ミネラル分の摂りすぎによって引き起こされる血流の停滞
- 栄養失調や葉酸、ビタミンB12の欠乏を含む栄養のバランスに欠けた食事
- 出血多量や子宮癌、子宮頸癌、結腸癌、痔、そのほか内部疾患による継続的な体内出血
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4 食事療法
陰性傾向に対応した食事(標準食から陽の要因をわずかに強調する方向で、食事内容を修正)に従います。
また、以下のような注意点があります。
- 貧血の解消には、鉄分が豊富に含まれる動物性食品を大量に摂るよう勧める栄養学者が見られますが、マクロビオティックでは、肉や卵など強い動物性食品や乳製品は、すべて心臓病や癌などの退行性疾患の主原因であるとして、避けるように勧めています。
動物性食品を摂る場合、魚介類が望ましく、少しならば毎日摂ってもかまわないとしています。ただし、その場合も、症状が改善されるまでは、甲殻類の摂取は避けるように指導しています。
*THE マクロビオティック 久司道夫 マガジンハウス
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