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クシマクロビオティックスから見た、結膜炎の原因と対応方法について説明します。

結膜炎は、まぶたと眼球をつないでいる、半透明の結膜という膜の部分が、炎症を起こして赤く充血したりする症状で、患者数が多く、眼科の代表的な病気とされます。

結膜炎には、感染から起こる細菌性結膜炎やウイルス性結膜炎、アレルギーから起こるアレルギー性結膜炎など、様々な種類があるとされます。

特にアレルギー性結膜炎は、アレルギー反応によって、目のかゆみや充血が起こる症状で、日本人の15~20%がかかっていると推定され、ますます患者数が増えているとされます。

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結膜炎の種類や症状を、大きく分けると、次のようになります。

  1. アレルギー性結膜炎

    花粉症としても知られる季節性アレルギー性結膜炎や、ダニやハウスダストなど年間を通じてあるものが原因になっている通年性アレルギー性結膜炎、重症のアレルギー性結膜炎とされる春季カタルなどの種類がある。

    目のかゆみがあったり、目がごろごろしたり、目やにが多かったりするのが代表的な症状。

    季節性アレルギー性結膜炎では、患者の7割がアレルギー性鼻炎との合併症状で、スギやヒノキ、ブタクサなどの花粉が原因とされる。

    従来的医療では、抗アレルギー点眼薬やステロイド点眼薬の処方が一般的で、重症の場合には免疫抑制剤の点眼薬を使うこともある。ほかにメガネやマスク、ゴーグルの装着がすすめられる。

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  2. ウイルス性結膜炎

    アデノウイルスやエンテロウイルスなど、ウイルスの感染から起こり、様々な種類がある。夏場に流行することが多い。

    結膜の充血やまぶたの腫れ、目やにがたくさん出るなどが代表的な症状で、いずれも感染力が強いとされるため注意が必要。

    流行性角結膜炎は、はやり目とも呼ばれ、感染後、1~2週間して発症する。角膜に炎症が起きてしまうこともあるため注意が必要。また、プール熱とも呼ばれる咽頭結膜炎は、目の症状の他に喉が腫れて高熱が出たりする。急性出血性結膜炎は、白目の部分に出血が起きて、目やにが出る。

    従来的医療では、抗生物質と抗炎症作用のある点眼薬が処方されるのが一般的で、治癒には1~3週間ほどの時間がかかる。

    なお、ウイルス性結膜炎は、学校伝染病に指定されており、周囲への感染力が無くなったと判断されるか(流行性角結膜炎、急性出血性結膜炎)、または症状が無くなったあと2日間を経過するまで(咽頭結膜炎)は、登校を禁止することに決められている。


  3. 細菌性結膜炎

    粘り気があり、黄色がかった目やにが出て、白目が充血する。黄色ブドウ球菌や表皮ブドウ球菌など、身の回りにある細菌の感染から起きるとされる。

    従来的医療では、抗生物質の点眼薬を処方されることが一般的で、多くは数日で治癒する。
    うつるのは稀とされるが、免疫力が落ちていたり乳幼児がいたりする場合、注意が必要。


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マクロビオティックの観点からすると、結膜炎は、全般的に陰性過剰な状態で、牛乳などの乳製品や果物、果汁、生の食品、脂っぽい食品、熱帯産食品、刺激物、アルコール類、その他の極陰性食品の過剰摂取が原因で起きるとされます。
また、酸性化の潜在要因として、動物性の脂肪や蛋白質も避けるようにするとしています。

実際に、マクロビオティック食事療法を行う場合には、必ず事前に専門家に相談するようにしてください。
西洋現代医学のほかにも、対応方法があるかもしれないということは認識しておきましょう。

▼前提
致命的な症状や失明など、重大な障害が疑われる場合には、まずは至急、西洋医学などで医師の受診を受けてください。ここでは、予防の観点を中心に、原因や対応方法について説明します。

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▼症状の予防と解消

陰性傾向に対応した食事(標準食から陽の要因をわずかに強調する方向で、食事内容を修正)に従います。


THE マクロビオティック 久司道夫 マガジンハウス

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