クシマクロビオティックスから見た、癌の陰陽について説明します。
下の表では、癌ができる部位によって、陰性か陽性かを表しています。
ただし、どんな癌でも、陰と陽双方の影響を受けているということなので、あくまでも一般的な陰陽と考えてください。
癌の部分 | 陰 | 陽 | 一般的な原因 |
膵臓癌 | ◎ | 陽性食物の摂りすぎ。 卵、チーズ、鶏肉の脂肪、コレステロールの高いエビ、ロブスター、カニなどをしょっちゅう食べていると、何年かあとに癌になりやすくなる。 |
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前立腺癌 | ◎ | 動物性食が主たる原因で、高脂肪、高蛋白、高カロリーのものが下腹部に集中してできる。 | |
乳癌 | ◎ | 乳製品や甘いものの摂りすぎが主原因。 | |
皮膚癌 | ◎ | 体内の異物を排泄したものが、表皮上に拡散したもの。 | |
骨の癌 | ◎ | ||
大腸癌 | ◎ | 陽性の肉食が主な原因。 大腸や直腸は消化器の最後の部分で、下降する方向なので陽性の臓器。そこへ下降しやすい陽性の食べものを摂りすぎた結果、陽性にかたよりすぎて癌ができる。 |
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直腸癌 | ◎ | ||
胃癌 | ◎(胃壁) | 陽性の肉食に、化学調味料や香辛料、アルコール、砂糖などの陰性の食物が混じっている。陰性の強いものと、陽性の強いものを両方食べすぎた結果。 | |
食道や口にできる癌 | ◎ | 体の上のほうで陰性。アルコールも大きな原因。 陰性の癌の原因は、油の多いものや果物、甘いものなどの陰性の食物のとりすぎ。あるいはお酒を飲むと気分が高揚して顔が赤くなるように、陰性の特徴を持つアルコール類も、食道癌、咽喉癌、胃癌などの原因となる。 |
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肝臓癌 | ◎ | 卵、肉、チーズ、脂肪の多い魚肉などが主原因。 | |
脾臓(ひぞう)およびリンパ系の癌 | ◎ | 脾臓はリンパ系の中心となる器官で、そのリンパは扁桃腺や脇の下、鼠踁部(ももの付け根)など全身にあるように、全身に広がる拡散性を持った器官で、ここにできる癌は陰性。 ミルクや砂糖、油、果物、アルコールなど陰性のものの摂りすぎが主原因。 |
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脳の癌 | ◎ | ||
十二指腸の癌 | ◎ | ||
腎臓癌 | ◎ | ||
前立腺癌 | ◎ | ||
白血病 | ◎ | △ | 主に陰性食品の摂りすぎ。 ごく少数が、塩分過剰・小麦粉を焼いた食品やオーブンで焼いた食べものの摂り過ぎなど、極陽性な食品や調理法によって引き起こされる白血病。 |
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この癌の陰陽とともに、クシマクロビオティックスの化学療法へのコメントも見てみます。
少し長いですが、マクロビオティック入門 久司道夫 かんき出版*より引用します。
ガンの化学療法を受けた患者は、皮膚がカサカサになり、体が縮んできます。化学療法は体を陽性にします。陰性の食物の食べすぎが原因と見られる陰性のガンは、陽性の化学療法によってよくなることがしばしばあります。陰性の症状が陽性の療法で消されるからです。
これに対して陽性の食物の食べすぎによるガンは、化学療法では悪くなります。陽性の症状が、陽性の療法によってさらに強められて、バランスをくずすからです。
大腸癌、直腸癌、肝臓ガンや骨のガンは陽性ですから、ガンの周辺に広がっている部分(腫瘍の陰性の部分)を縮めて、よくすることはできますが、その本体の陽性には化学療法は効きません。効かないだけではなく、しばしば悪くなります。膵臓ガンも同様です。
しかしリンパ系のガン、食道ガン、皮膚ガン、乳ガンといった陰性が原因のガンには、陽性の化学療法はしばしば効力があります。
化学療法は、陰性が原因以外の癌には効き目がないそうです。
化学療法はお勧めしませんが、覚えておいたほうがいいかもしれません。
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*マクロビオティック入門 久司道夫 かんき出版