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クシマクロビオティックスから見た、癌の原因について、詳細に説明します。

  1. 癌の主要原因は、食べすぎによるものであるとしています。
    癌は、疾患が進行していく過程の最終段階にあたり、現代人は病気の重要な兆候を見落としがちなために、この段階まで到達してしまうことが多いとされます。


  2. 健康な人の場合は、ある程度の分量までなら、日々の食事から体内に取り入れられた余分な栄養分や毒物を処理できます。
    こうした不要物は、汗や尿、便、余剰なエネルギーを燃焼する日々の活動などで、自然に体外へと排出されていますが、不要物を過剰に摂りすぎると、体は冷えや発熱、咳、肌の発疹といった異常な手段による体外への排出をはじめます。
    このような病気は、本来、体がバランスを取ろうとする結果として現われる自然な調整ですが、こうした症状を市販薬や処方薬、その他の人工的な方法によって抑えてしまいます。
    軽い症状がこうした方法で処置されると、排出作用は、体外に向かうよりも、人体内部へ潜行していきます。
    脂肪酸や慢性的な粘液の蓄積によって、腎臓の結石や胸のしこり、子宮筋腫、前立腺肥大、膣のおりもの、その他の異常が作られはじめます。
    こうした現象は、癌の前段階の症状と考えられます。
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  3. 癌の前段階の状態では、まだ体に集積した不要物や毒物を1部分にためておく機能が働いています。
    不要物質を特定の場所に集めておくことで、体の他の場所が、比較的清浄な状態と円滑な機能を維持しているとしています。
    不要物の局部への集積は、体が完全に破壊されるのを防ぐ自然治癒機能ですが、現代的な考えかたでは、このような症状が有害であり、切除したり破壊したりするべきものとして見られています。


  4. 過剰な栄養分やエネルギーが日々の食事から摂取され、蓄積され続けて、体の正常もしくは異常な排出作用の限界を超えると、次の手段として、体内への堆積がはじまり、貯蔵の場所が次第に拡張されていき、やがて腫瘍になって成長していきます。
    ついには、その場所まで満杯になり、新しい貯蔵場所へとあふれ出していく現象が、「転移」という症状です。


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  5. 動物性蛋白質や飽和脂肪、食物コレステロール、砂糖などの単糖類、精製塩、調味料を含めた化学薬品のような極端な食品を食べ続けたとき、正常な生命維持機能を維持するために、体は、余剰物を集積や蓄積、拡散し続けることになります。
    腫瘍が、この余剰物を隔絶しておけない限界にまで達すると、血流へと流れ出し、全身に広がって、生命機能の完全崩壊を引き起こし、毒血症によって死亡するに至るとしています。
    癌は、この長い過程の最終段階であり、長期間に渡る人工的な現代的な食事の摂取や、不自然な環境での生活により、体内に取り入れられて堆積した、不要物や毒物を隔離しておくことは、人体の健全な働きです。
    癌は、その症状によって、命を数カ月から数年間伸ばすものとされています。


  6. 患者本人が、癌の潜在的発生原因に気づけば、これまでの発生の過程を逆行させることもできるとしています。
    特別な料理や飲みもの、湿布などの家庭療法を含めた適切な食事にすることで、多くの場合に、薬物や化学薬品、手術など、体を衰弱させ、自然治癒力を妨害するような手段を使わずに、穏やかで平和的に、腫瘍を排出させることができると言います。
    ただし、化学療法や放射線治療、ホルモン療法、手術を含めた医療処置が必要とされる症例もあり、この場合には、マクロビオティックによる取り組みと併用することができるとしています。


  7. 現代社会での癌の増加は、有機栽培された自然な食材から、農薬散布と化学肥料を使った慣行栽培による人工的な加工食品への変化と符合しています。
    精白小麦粉や白米、その他の精白された穀物が、精白されない全粒穀物に取って代わり、肉類や卵、チーズなど、蛋白質や脂肪を多く含んだ動物性食品が、現代的な食事の中心に据えられています。
    また、缶詰や瓶詰、冷凍食品の野菜や果物が、生鮮食品に取って代わり、熱帯産の食品や油、スパイスといった、気候環境が異なる地域から取り寄せられた食品が、1年中、入手できるようになっています。
    大量生産と人工的な添加物入りの食品の普及で、その土地に固有の、地元産の食品の多くが姿を消しています。代々伝えられてきた、耐寒性で自然受粉の様々な種子類が、遺伝子組み換えの品種に代わっていきました。いずれも、癌の増加の一因となっています。


  8. 高エネルギー食品の摂取による、蛋白質や脂肪、糖分など、栄養の余剰分は、血液やリンパなどの体液によって、体内の細胞や組織に浸透し、細胞の貯蔵容量が限界にまで達すると、細胞分裂がはじまります。細胞分裂が急激に加速される現象は、癌の直接的な原因となるものであるとされます。
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  9. 癌は、個人の体質や体調、食事のエネルギー的な質、特定の食品、食べものの取り合わせと関連する影響などによって、体の様々な場所に発生します。

  10. 過剰に摂取された肉類や卵、チーズ、魚介類などの動物性食品、焼きしめた小麦粉製品、塩といった収縮性を持った、陽性の食品は、体内の下部や深部に集積し、貯蔵される傾向があるとされます。
    そのため、結腸や直腸、前立腺、卵巣、肝臓、膵臓、骨、脳の中心部などに腫瘍が発生します。
    この中には、比較的固い種類の腫瘍が含まれます。
  11. 過剰に摂取された砂糖や甘味料、精白された穀物、油、ドレッシング、牛乳や乳製品、果物、果汁、熱帯原産の食品、スパイス、コーヒーなどの刺激物、アルコール類、薬物といった拡散性を持った、陰性の食品は、体内の上部や末端部分に集積し、貯蔵される傾向があるとされます。
    そのため、胸部や皮膚、胃の上部、口、食道、リンパ系、脳の外周部などに腫瘍が発生したり、白血病が発生したりします。
    この中には、肉腫など比較的柔らかい種類の腫瘍が含まれます。
  12. 極陽性と極陰性な食品の両方を、過剰に摂取すると、体内の、より中心部にあたる領域や臓器、組織に堆積し、肺や腎臓、膀胱、子宮、脾臓、胃の下部、舌、皮膚の中間層にできる黒色腫などの腫瘍が発生します。
  13. 癌は、環境や生活様式といった要因が絡み合って成長します。
    大部分の場合では、癌の発生する直接的な原因にはならないものの、過度に用いられた場合に、以下の要因が、自然な免疫機能を低下させ、余剰分の排出能力を弱め、腫瘍の成長を加速させる引き金になるとしています。

    • 市販薬
    • 処方薬
    • 治療
    • X線照射
    • マンモグラフィー(乳房のX線撮影)
    • CTスキャン(コンピュータ断層撮影)
    • MRI(磁気共鳴画像診断)
    • その他の過度な医療処置
    • 産業用化学薬品
    • 汚染物質
    • 殺虫剤
    • コンピュータや携帯電話、スマートフォンなどの通信機器を含めた、電気製品から発生する人工的電磁波による被ばく
    • 原子力エネルギーや放射性降下物による被ばく
    • 合成素材の衣服や家具、建材
    • 日用品に含まれる化学薬品
    • 電子レンジやIHなど、電気を使った調理器具
    • 喫煙、受動喫煙
  14. 運動不足や座ったままの生活、心身のストレスは、体を衰弱させ、余剰分の排出能力を抑制し、疾患を進行させる要因になります。
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