クシマクロビオティックスから見た、先天性の心臓疾患の原因と対応方法について説明します。
先天性の心臓疾患は、生まれたときから心臓に欠陥があったり、異常があったりするものとされます。
先天性の心臓疾患には、治療の必要がない軽症のものから、自然に治癒するもの、緊急に外科的な手術が必要なもの、難治性の重症なものなど、様々な症状があるとされます。
ふつう先天性の心臓疾患の子どもが生まれる確率は、100人に1人程度とされています。
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日本では、心臓内の左心室と右心室とを仕切っている壁に穴が開いている、心室中隔欠損症が最も多いとされます。
ほかに、心臓内の左心房と右心房とを仕切っている壁に穴が開いている、心房中隔欠損症や、大動脈と肺動脈とをつなぐ組織の異常である動脈管開存(動脈導管開口)、弁が異常に狭くなったり、詰まったりしている狭窄症や閉塞症などが含まれるとされます。
マクロビオティックの観点からすると、先天性の欠陥は、主に妊娠期間中の母親の食事内容の不均衡や、栄養の不足によって引き起こされるもので、中でも、心臓と血管に結合性や柔軟性、弾力性をもたらす働きをする複合炭水化物や食物繊維、ミネラルが欠乏して起きるとしています。
砂糖類や、大量の果物や果汁、清涼飲料水、薬物、医薬品、アルコール類など、拡散性のある極陰性な飲食物の摂取も要因になることが多いとしています。
手は心臓と関連性があり、乳幼児の手の握りかたは、心臓の強さや収縮力を反映しているとしています。そのため、ふつう強くてきついが、母親が妊娠期間中に陰性食品を過剰に摂取していると、乳幼児の握力は弱くなるとしています。
ただちに生命の危険に関わる症状の場合には、外科的手術が必要とされますが、多くの先天性の心臓疾患で、幼児期から子ども時代に、適切な食事を摂ることで、修正ができるとしています。
両親は、子どもの心臓の問題を修正するために、後年、任意で外科的な手術が必要になると告知されることもあるとされますが、幼児期から子ども時代に、食事法や生活方法を修正すれば、手術は不要になることも多いとしています。
ただし、そうした場合にも、子どもの成長を継続的に観察していくために、医学的診療を受けることはとても大切であるとしています。
標準的なマクロビオティック食事法の実践で、正常な心臓の機能と、全体的なバランスの制御や向上、保持が促進されるとしています。
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実際に、マクロビオティック食事療法を行う場合には、必ず事前に専門家に相談するようにしてください。西洋現代医学のほかにも、対応方法があるかもしれないということは認識しておきましょう。
▼前提
致命的な症状が疑われる場合には、まずは至急、西洋医学などで医師の受診を受けてください。ここでは、予防の観点を中心に、原因や対応方法について説明します。
▼症状の予防と解消
陰性傾向に対応した食事(標準食から陽の要因をわずかに強調する方向で、食事内容を修正)に従います。
なお以下の注意点があります。一部だけ紹介しますので、専門家への相談の際に確認するとよいのではと思います。
- 先天性の心臓の欠陥を持った乳幼児に授乳させる母親は、きんぴらスープやもち、甘酒などを摂り、子どもの欠陥の解消に努めるとよい。
*THE マクロビオティック 久司道夫 マガジンハウス
そのほか、クシマクロビオティックスコンシェルジュの資格認定プログラム、以下の書籍を参考にさせていただきました。
- マクロビオティック健康法 正食のすすめ 久司道夫 日賀出版社
- マクロビオティック自然療法 久司道夫 日貿出版社
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