クシマクロビオティックスから見た、心臓疾患および循環器系疾患の潜在的な症状のうち、心臓弁の疾患の原因と対応方法について説明します。
実際に、マクロビオティック食事療法を行う場合には、必ず事前に専門家に相談するようにしてください。
西洋現代医学のほかにも、対応方法がありそうだということは認識しておきましょう。
▼前提
致命的な症状が疑われる場合には、まずは至急、西洋医学などで医師の受診を受けてください。ここでは、予防の観点を中心に、原因や対応方法について説明します。
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心臓にある4つの弁が、感染症や炎症を起こしたり適切に機能しなくなったりすると、血液の停滞や漏出が起こって、心臓の雑音やうっ血性心不全が引き起こされます。
主要な心臓弁の異常として、以下の4つが説明されています。
- 大動脈逆流
心臓に血液が充填されるときに、左心室から血液の半分近くが噴出して起きます。 - 大動脈狭窄症
大動脈弁が狭まり、左心室から弁を通過して血液を流す、ポンプの動作が困難になります。 - 僧帽弁逆流
左心室から左心房に血液が逆流して漏出します。 - 僧帽弁狭窄症
弁が狭まり、左心室への血流が妨げられます。
弁の異常は、一般的には、母親の体内にいる妊娠期間中の食事と幼児期の食事に、適切な複合炭水化物やミネラル分が不足していたことや、砂糖やチョコレートなどの菓子類、果物、果汁、熱帯原産の食品、添加物の入った加工食品、医薬品など陰性の食品を摂りすぎたことが原因で起こります。
陰性食品を摂りすぎることで収縮力が欠けてしまい、結果として、弁が緩んだり、弁が沈殿物によって狭められたり、発熱や感染で石灰化したりします。
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▼症状の予防と解消
陰性傾向に対応した食事(標準食から陽の要因をわずかに強調する方向で、食事内容を修正)に従います。
特別な料理として、以下を摂るとよいとされています。
- キャベツや玉ねぎ、ニンジンを使った野菜炒め(頻繁)
- 少量のヒジキかアラメを、同じく少量の油と醤油で調理したもの
- 味噌汁(定期的に)
また、先天的な弁の異常は、弁が完全に反転している症状以外では、標準食をやや陽性に調整して食事療法を実践すると、ある程度の抑制ができるとされます。
*THE マクロビオティック 久司道夫 マガジンハウス
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