クシマクロビオティックスから見た、耳の痛み(中耳炎)の対応方法について説明します。
耳の痛みは、中耳炎など、耳に見られる感染症または炎症が主要原因になっていることが多いとされます。
中耳の感染症は、風邪やインフルエンザなど、呼吸器系の疾患に伴って起きることが多く、幼児や子どもに見られる耳の痛みの大半を占めているとしています。
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小学生に入るまでの幼児は、特に中耳炎にかかりやすいとされ、急な痛みは数日でおさまりますが、中耳の膿が完全に抜けるまでには、早くても1カ月、膿の量が多いと2~3カ月かかることも度々あるとされます。
中耳炎は、大人にも見られ、聴力の損失や鼓膜貫通、髄膜炎、顔面のまひ、その他の深刻な合併症が起きることもあるとされ、耳から呼吸器官の上部までつながっている耳管の部分に炎症が起こって、水が溜まるなどの症状が見られるようになるとしています。
症状には、以下のようなものが挙げられます。
- 耳に鋭い痛みが起きたり、鈍い痛みが続いたりする
- 鼻づまりや発熱
- 怒りっぽくなる
- 食欲の減退
- 子どもの夜泣き
また、化学薬品や周囲の環境に存在する毒物に対するアレルギー反応、タバコの煙、有毒ガスの吸引、母乳の授乳欠如などが、耳の痛みが起きやすくなる要因としています。
このほか、耳の痛みには、歯や歯茎の問題が付随することもあるとされます。
マクロビオティックの観点からすると、耳の痛みに潜在する原因は、陰陽両極端な食品の過剰摂取によるもので、結果として、血液やリンパ、内耳の体液が酸性になって、ウイルスや細菌に感染しやすくなるとしています。
特に、肉類や卵、その他の動物性食品、乳製品、砂糖や菓子類、精白穀物、硬く焼き締めた小麦粉製品、熱帯産の食品、大量の果物や果汁、刺激物、スパイス類、アルコール類、薬物の摂取をやめ、標準的なマクロビオティック食事法の実践により、耳の痛みの緩和や正常な機能が保持されるとしています。
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実際に、マクロビオティック食事療法を行う場合には、必ず事前に専門家に相談するようにしてください。
西洋現代医学のほかにも、対応方法があるかもしれないということは認識しておきましょう。
▼前提
致命的な症状が疑われる場合や致命的な現象を引き起こしかねない状況が想定される場合には、まずは至急、西洋医学などで医師の受診を受けてください。ここでは、予防的な観点を中心に、原因や対応方法について説明します。
▼症状の予防と解消
陰陽両極端が併合した症状のための、中庸の食事に従います。
以下の注意点があります。
- 全粒穀物を主食にする。
- 毎日、濃いめの味噌汁を飲む。
- 海藻を定期的に摂る。
THE マクロビオティック 久司道夫 マガジンハウス
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