クシマクロビオティックスから見た、脳腫瘍の原因と対応方法について説明します。
なお、関連するコンテンツとして、脳の癌についてもご覧ください。
脳腫瘍は、頭蓋内にできた腫瘍を指し、良性のものと悪性のものの2種類があるとされます。
脳が腫瘍によって圧迫されるため、以下のような症状が見られるとされます。
なお、こうした症状が出てきたときには、すでに腫瘍がある程度以上に成長しているとされます。
- 慢性的な頭痛(起床時に最も強くなる)
- 吐き気や嘔吐
- 視覚や聴覚の異常
- 身体のしびれや麻痺
- 言語障害
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良性の腫瘍は、癌(悪性腫瘍)ではないが、結果として、脳細胞を破壊し、神経組織を圧迫して、身体の他の部位に重症の合併症を引き起こす可能性があるとされます。
この良性の脳腫瘍では、以下などの種類が挙げられます。
- 神経鞘腫(しんけいしょうしゅ)
神経の周囲を覆うシュワン細胞にできる。 - 脳室上衣細胞腫
脳の内側表面の細胞にできる。 - 髄膜腫
脳の外側表面の細胞にできる。 - 腺腫
松果体または脳下垂体の腺にできる。 - 骨腫
頭蓋の骨にできる。 - 血管芽細胞腫
血管にできる。
このほかにも、脊柱の神経細胞内にできる先天性の腫瘍など、様々な種類があるとされます。
大人では、髄膜腫が最も一般的とされ、中年期の女性に見られることが多いとしています。
しかしながら、実際には、年齢を経るまで発症せずに分からなくても、腫瘍の萌芽は、すでに子ども時代に発生していると見られるとしています。
以下のような症状が見られるとしています。
- 衰弱
- まひ
- 発作
- 眼球突出
- 視力や嗅覚に変化が出る
また、子どもでは、悪性の髄芽腫が最もよく見られるとされます。
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従来的医療では、良性の腫瘍は切除して取り除くことが一般的とされますが、手術により、脳の損傷が引き起こされ、部分的なまひや知覚、認識、思考、発話の障害が残ることがあるとされます。
ほかに、残存した腫瘍細胞を殺す目的で、放射線治療が行われることがあるとされ、頭蓋内圧を下げるために、各種の医薬品が投与されることがあるとされます。
マクロビオティックの観点からすると、脳腫瘍は、様々な極端な食べものの摂取によるものとされます。
髄膜腫など、脳の外周部にできる腫瘍は、おもに砂糖や菓子類、クリームなど軽い乳製品、脂っぽい食品、精白穀物、小麦粉製品、果物、果汁、熱帯原産食品、刺激物、スパイス類、アルコール類、薬物など極陰性な飲食物の過剰摂取によるものとされます。
この症状は、ファストフードや農薬散布の慣行農法で栽培された食品を摂り、全粒穀物や野菜類の摂取が不足したまま育った子どもや青年に、最も多く見られるとされます。
一方、脳の深部領域にできる腫瘍は、肉類や卵、魚介類、チーズのような極陽性の動物性食品の過剰摂取で生じたものとしています。
実際に、マクロビオティック食事療法を行う場合には、必ず事前に専門家に相談するようにしてください。西洋現代医学のほかにも、対応方法があるかもしれないということは認識しておきましょう。
▼前提
致命的な症状が疑われる場合や致命的な現象を引き起こしかねない状況が想定される場合には、まずは至急、西洋医学などで医師の受診を受けてください。ここでは、予防的な観点を中心に、原因や対応方法について説明します。
▼症状の予防と解消
陰性傾向の症状には、陰性傾向に対応した食事(標準食から陽の要因をわずかに強調する方向で、食事内容を修正)に従い、陽性傾向の症状には、陽性傾向に対応した食事(標準食から陰の要因をわずかに強調する方向で、食事内容を修正)に従います。
また、標準的な食事指針に従って、腫瘍の成長を促進する極端な食品は、すべて厳密に避けることとしています。
以下の注意点があります。
- 甘い野菜(玉ねぎや秋冬のカボチャやキャベツなど)の飲みものや梅しょうくずを摂ると効果的。
- 毎日身体をこすって摩擦したり(ボディースクラブ)、足湯に入ったりすると、循環が促進されて、頭部から身体の下部にエネルギーが循環しやすくなるとされます。
THE マクロビオティック 久司道夫 マガジンハウス
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