クシマクロビオティックスから見た、心臓疾患および循環器系疾患の潜在的な症状のうち、アテローム動脈硬化症の原因と対応方法について説明します。
実際に、マクロビオティック食事療法を行う場合には、必ず事前に専門家に相談するようにしてください。
西洋現代医学のほかにも、対応方法がありそうだということは認識しておきましょう。
▼前提
致命的な症状が疑われる場合には、まずは至急、西洋医学などで医師の受診を受けてください。ここでは、予防の観点を中心に、原因や対応方法について説明します。
Sponsored link
アテローム動脈硬化症は、動脈の内外に、脂肪性物質のまだら状の沈着物(アテロームまたはプラーク)が溜まり、冠状動脈性心臓疾患や脳梗塞、末梢動脈疾患といった心臓疾患の潜在的な要因となります。
かつて動脈硬化は、加齢により中年期から老年期に避けられない症状とされてきましたが、現在では、飽和脂肪酸と食物コレステロールが多く含まれる食品が多い、現代的な食事に関連していて、徐々に累積される症状であることが、心臓病の専門医にも認められています。
この症状は、幼児期に動脈の内側を覆っている、薄い上皮にわずかな損傷ができることに始まって、子ども時代に肉類など脂ぎった食品を食べることで進行し、10代後半から成人初期の段階には、大動脈や冠状動脈の内部に、病変や脂肪性物質のまだら状の沈着物(アテロームまたはプラーク)が形成される結果になると説明されています。
30代から40代になると、心臓や主要な血管内に、脂肪性物質のまだら状の沈着物(アテロームまたはプラーク)が形成されて、脳から腎盂(じんう:腎臓と尿管の接続部で、漏斗状に広がっている部分を指し、腎臓から尿が集まってくるところ)までの至るところに、石灰化された沈着が見られるようになるといいます。
Sponsored link
▼症状の予防と解消
バランスが取れた標準的な食事法を行い、特に全粒穀物や野菜を多く摂るようにして、動物性食品や油分の多い食品(植物性のものも含む)を控えることで予防でき、治癒することもできるとしています。
また、陰陽両極端が併合した症状の場合には、中庸の食事に従います。
*THE マクロビオティック 久司道夫 マガジンハウス
関連するコンテンツ |