日本では、戦後、原爆症の治療に放射能泉の温泉(ラジウム温泉やラドンを含む温泉)を使っていたそうです。
筆者も広島で放射能泉の温泉に行ったときに、効能として「原爆症」と書いてあるのを見たことがあります。
調査の結果、いくつかの放射能泉の温泉(ラジウム温泉やラドンを含む温泉)では、たしかに原爆症の治療、療養を行ったということが確認できました。
が、そのほかいくつかの単純泉と呼ばれる泉質の温泉でも、治療効果があったようです。
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生存方法を考える上では、放射能泉の温泉(ラジウム温泉やラドンを含む温泉)に限らず、やはり温泉は良いと思われます。すでに調子が悪い方など、積極的に入ると良いのではないでしょうか。
ただ、最近は町中にも普通に温泉があるので、一つ条件を上げますと、やはり「源泉かけながし」がよろしいのではないかと筆者は考えます。
かつて大分県別府市小倉にあった原子爆弾被爆者別府温泉療養研究所は、通称、別府原爆センターと呼ばれ、原子爆弾被爆者の療養と健康保持、増進を目的とした温泉療養施設でした。閉鎖された2011年5月までの約50年間で、のべ87万人が利用したと言われています。
また別府原爆センター近くの、別府鉄輪温泉の小倉薬師温泉丘の湯という共同浴場には、効能として「特効 原爆症」と書かれています。
隣の神丘温泉も原爆症に効果があったと言われますが、2012年に廃業したそうです。ここには原爆症に効くという単純泉の普通湯のほかに泥湯があったそうですが、「鉄含鉱泥泉」らしいということしか分かりません。
上記3つの別府温泉の泉質を調べてみても、放射能泉ではないようです。
ということで、放射能泉に限らず、原爆症の治療に使った単純泉などの温泉が存在します。
でも、原爆症に効いたということは、ガンや白血病に効いたということなのでしょうか?
やはり身体を温めることが良いのかとは思いますが、詳しいことは分かりません。
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広島・長崎原爆の被爆で、治療や療養に使ったとされる温泉をリストアップしてみます。
これ以外にも情報がありましたら、筆者までご連絡いただけますと幸いです。
- 大分県 別府鉄輪温泉 小倉薬師温泉丘の湯
- 大分県 別府鉄輪温泉 神丘温泉(廃業)
- 島根県 有福温泉
- 島根県美郷町(旧邑智町) 千原温泉
- 島根県 温泉津温泉
- 新潟県 五頭温泉郷 村杉温泉
- 熊本県 奴留湯温泉
- 群馬県 奈女沢温泉
最後に放射能泉の温泉(ラジウム温泉やラドンを含む温泉)についてまとめます。
- 戦後、原爆症の治療に放射能泉の温泉を使っていた。そのため、効能として「原爆症」と書かれていた温泉が存在していた(2011年の時点では確認済。2016年時点では不明)。
- 放射能泉以外の単純泉でも、効能として「原爆症」が書かれている温泉が存在する。
- 被爆治療に限らず、健康維持と増進に温泉は良いと思われる。できれば自然の恵みである泉質を、そのまま生かした温泉に入りたい。
ちなみに筆者もときどき、山梨県の増富ラジウム温泉に入りに行きます。