クシマクロビオティックスから見た、せきの原因と対応方法について説明します。
せきは、いろいろな疾患や症状に付随して見られ、軽症から重症まで、また急性のものと慢性のものなど、様々な症状があるとされます。
従来的医療では、投薬などによってせきを抑えることが多いとされます。
マクロビオティックの観点からすると、せきは、ふつうの排出器官では処理できない粘液や毒物、その他の過剰なエネルギーを体外に排出しようとして働く、異常な排毒機能とされます。
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せきは、陰性のものと陽性のものの2種類の症状に分類されます。
- 陰性なせき
胸部の表面で起こり、長期間に渡って継続し、慢性化することが多く、湿っていて、肺や気管支から大量の粘液が排出されるのがふつうであるとしています。 - 陽性なせき
激しいせきで、胸部の深い部分で起こり、急性で長引かないものであり、乾いているとされます。
陰性で湿ったせきは、特に牛乳やアイスクリーム、その他の乳製品、砂糖、菓子類、清涼飲料水、スパイス類、刺激物のような、極陰性の陰植物が原因になることが多いとされます。
一方、陽性な乾いたせきは、硬く焼き締めた小麦粉製品や大量の動物性食品、過剰な塩分、塩の効いた、極陽性食品の過剰摂取が原因になることが多いとされます。
実際に、マクロビオティック食事療法を行う場合には、必ず事前に専門家に相談するようにしてください。
西洋現代医学のほかにも、対応方法がありそうだということは認識しておきましょう。
▼前提
致命的な症状が疑われる場合には、まずは至急、西洋医学などで医師の受診を受けてください。ここでは、予防の観点を中心に、原因や対応方法について説明します。
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▼症状の予防と解消
軽いせきは、ふつう自然に治っていくとされますが、不快な痛みを伴うようなせきの場合は、特別な料理や飲みものを摂ることで緩和されるとしています。
- 陰性症状のせき
レンコンのお茶や無双茶、玄米とレンコンのお茶のいずれかを飲むとよい。玄米とレンコンのお茶は、ひとつかみの玄米を炒って、刻んだひとつかみのレンコンと、少々のシソの葉を加えたものに、水3カップを注いだあと、水分が1カップになるまで煮詰めたものとしています。
- 陽性症状のせき
シイタケのお茶やかんきつ類の皮入りの玄米茶、黒豆茶、飴ダイコン茶のいずれかを飲むとよい。かんきつ類の皮入りの玄米茶は、ひとつかみの玄米を炒って、レモンかオレンジの皮を刻んで加え、水3~4カップを注いだあと、水分が1カップになるまで煮詰めたものとしています。
また、飴ダイコン茶は、米飴とダイコンおろしを同量ずつ混ぜ合わせ、熱い茎番茶を注いだものとしています。飴ダイコン茶は、大さじ1~2杯飲むこととされます。
*THE マクロビオティック 久司道夫 マガジンハウス
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