クシマクロビオティックスから見た、滑液包炎の原因と対応方法について説明します。
滑液包炎は、滑液包（かつえきほう）という、組織同士のクッションをする役割の、中に液体が入った袋状の組織に炎症が起こった症状で、肩や肘、腰、膝、手足などに腫れと痛みが見られ、特に関節を伸ばしたときなどに痛みを伴うとされます。
この滑液包は、体液を含んだ袋状の組織で、骨や腱、じん帯などと骨が接触する部分にあり、動きを円滑にしたり、衝撃を吸収したりする働きをしているとされます。全身の、およそ150か所にあるとされています。
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関節に過度の圧力がかかったり、酷使したりすると、滑液包の炎症が起こり、中に余分な体液が溜まって、症状が出てくるとしています。
運動選手や肉体労働者など、限界まで身体を酷使するような人が、特にかかりやすいとされます。
従来的医療では、抗炎症剤の投与が一般的とされ、安静や炎症を起こした部位の一時的な固定、痛みのある部分を冷やすことが行われるとしています。
治療をせずに放置した場合、滑液包炎は、石灰質の沈着が起こり、関節が永続的な損傷を受けて、可動範囲が狭まることもあるとしています。
マクロビオティックの観点からすると、滑液包炎は、肉類や砂糖、スパイス類、乳製品、果物、果汁、熱帯産野菜を組み合わせての摂取など、陰陽両極端な要因が併合して起きるとされます。
このような食品の代謝エネルギーは、拡張と収縮の過剰反応を引き起こし、関節の収縮力が失われた結果として、過剰な体液が患部に溜まってしまうとしています。
滑液包炎は、標準的なマクロビオティック食事法の実践で、予防し、解消することができるとされます。
実際に、マクロビオティック食事療法を行う場合には、必ず事前に専門家に相談するようにしてください。西洋現代医学のほかにも、対応方法があるかもしれないということは認識しておきましょう。
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▼前提
致命的な症状が疑われる場合には、まずは至急、西洋医学などで医師の受診を受けてください。
ここでは、予防的な観点を中心に、原因や対応方法について説明します。
▼症状の予防と解消
陰陽両極端が併合した症状のための、中庸の食事に従います。
また、以下のような注意点があります。
- 身体を擦って摩擦する（ボディースクラブ）と、痛みの軽減に役立つ。熱いタオルや生姜の湿布も、痛みの緩和に役立つ。ただし、腫れや炎症が見られるときは、代わりに冷たい湿布をするとよい。
THE マクロビオティック 久司道夫 マガジンハウス
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