クシマクロビオティックスから見た、腱膜瘤(外反母趾)の原因と対応方法について説明します。
腱膜瘤は、足の親指にできるこぶ状の腫れや、その進行症状を指すものとされ、足の親指の付け根の関節が突き出しているように見えるとされます。症状が出た場所には赤みや軟化が見られ、特に歩行の際に痛みを伴うことが一般的とされます。
はじめは、ある特定の靴を履いたときに、関節の痛みや、関節は痛くないが肥大する症状が現われ、次第に、肥大した部分が大きくなったり、関節に腫れや痛みを感じたりするようになっていくとされます。
外反母趾は、足の親指や親指が接続している骨の位置に異常が現われ、親指の指先が、足の内側(小指側)に曲がって変形した状態のことで、この症状が進むと腱膜瘤になるとされます。
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従来的医療では、非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)やステロイド薬と局所麻酔薬の混合液の注射などの薬剤処方のほか、つま先部分の幅が広い、患部の圧迫を減らすように調整した靴を履くようにすることや、外反母趾の保護パッドでの保護、矯正用の医療器具の装着などがあるとされ、重症の場合には、外科的な手術によって腱膜瘤を取り除いたり、関節や骨の位置を調整したりすることが行われるとされます。
マクロビオティックの観点からすると、足の親指を走る脾臓(ひぞう)と膵臓(すいぞう)の経絡に沿って見られる腱膜瘤は、砂糖の代謝から起きたものとしています。
砂糖や精製甘味料、果物に含まれた単糖類、牛乳、その他の乳製品など、過剰摂取された飲食物が、この部位に起こった腫れの主要原因であるとしています。
こうした食品の摂取をやめ、全粒穀物と野菜を主体にしたバランスが取れた食事を摂り、患部に生姜湯の足湯などを行うと、痛みが緩和されて、症状が解消されていくとしています。
実際に、マクロビオティック食事療法を行う場合には、必ず事前に専門家に相談するようにしてください。西洋現代医学のほかにも、対応方法があるかもしれないということは認識しておきましょう。
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▼前提
致命的な症状が疑われる場合には、まずは至急、西洋医学などで医師の受診を受けてください。
ここでは、予防的な観点を中心に、原因や対応方法について説明します。
▼症状の予防と解消
陰性傾向に対応した食事(標準食から陽の要因をわずかに強調する方向で、食事内容を修正)に従います。
THE マクロビオティック 久司道夫 マガジンハウス
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