クシマクロビオティックスから見た、強直性脊椎炎(AS)の原因と対応方法について説明します。
強直性脊椎炎は、関節の溶解が進んだ症状とされ、脊柱の湾曲や硬直を引き起こし、運動に制限が起こるとされます。
20~40才の若年男性に多いとされますが、女性にも起こります。45才を超えて発病することは稀とされます。
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大半の症状は、骨盤や背中の下部から進行がはじまり、徐々に上部へと進むとされ、症状が進むと、腱やじん帯に石灰が沈着して硬くなり、背骨が曲がらなくなるとされます。
そのため、背中の下部の痛みや息を吸うときの胸の痛み、体重の減少、疲労、極端な前かがみの姿勢などが見られるとしています。
強直性脊椎炎は、主に陽性な収縮症状が見られるが、実際には、極陰性の飲食物が主要な原因とされます。
極陰性は、骨を膨張させ、溶解させるために、組織が硬化するとされます。この症状は、結果として、動物性食品を大量に摂取している人と同様に、菜食主義者にも起こり得るとしています。
従来的医療では、一般的に、抗炎症剤が投与され、治療不能とされるとしています。しかしながら、適切な食事療法の実践によって、投薬せずに症状が改善し、多くが治癒しているとしています。
マクロビオティックの観点からすると、強直性脊椎炎の主要原因は、粘性の食べものであり、特に精白小麦粉やはちみつ、マッシュポテト、アボガド、オートミールなどの摂取によって、骨組織の溶解と膨張の傾向が引き起こされるとしています。
また、ほかに肉類や卵、乳製品、砂糖類、熱帯産食品など、現代的な食事に含まれる食品によって、体内に酸性の環境が作りだされることも1つの要因となっているとされます。
実際に、マクロビオティック食事療法を行う場合には、必ず事前に専門家に相談するようにしてください。西洋現代医学のほかにも、対応方法があるかもしれないということは認識しておきましょう。
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▼前提
致命的な症状が疑われる場合には、まずは至急、西洋医学などで医師の受診を受けてください。
ここでは、予防的な観点を中心に、原因や対応方法について説明します。
▼症状の予防と解消
陰性傾向に対応した食事(標準食から陽の要因をわずかに強調する方向で、食事内容を修正)に従います。
なお以下の注意点があります。一部を紹介しますので、専門家への相談の際に確認するとよいのではと思います。
- 粘性の食べものは、たとえ質の良いモチや納豆であっても、症状が改善されるまでは全て避ける。
- 全粒穀物を主食として、そのままの形で摂る。主食は、かき回したり混ぜたりせずに、長時間かけて調理するようにする。穀物や野菜類、その他の食品は、混ぜ合わせたり一緒に加熱したりせずに、別々にして調理する。
- 濃い味噌汁に、おろした生姜と長ネギを入れて、定期的に飲むようにする。
- 味噌雑炊を頻繁に食べるようにする。時々は野菜を入れて作るとよい。
- 野菜のきんぴらは効果的。1週間に3~4回摂る。きんぴらスープも時々飲むとよい。
THE マクロビオティック 久司道夫 マガジンハウス
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