ここ2週間ばかり、西日本の山里を徘徊していました。
広大なキャンプ場に、筆者一人が泊っていて、鹿が歩いているのを見ていたりとか。
トイレの入り口に、カエルが貼りついて寝ているのを見ていたり。
木の上の卵は、モリアオガエルのものですねえ。
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水の上になるように、うまく卵を産みつけていて。
駐車場では、ムササビらしき生き物が別な木に飛び移るのを見ていたり。
人間はおじさん一人だったので、他の生き物たちに襲われると、まさに多勢に無勢。
静かにしていましたよ。
競技カヌーに使うような大きめの川が流れている脇に、泊ったときもあり。
まずは水に入って。
(ほんとうは泳いでもいいかなと思っていたが、溺れたおじさんのニュースが流れたりしてしまうと家族が泣くので。…誰も泣かなかったりして。)
まったくオメエは何者なんだ?なんて自分でもそう思う。
で、数日前から下界に戻って、文明社会に触れてます。
まだまだ、ちょっと人間というよりも獣感覚で、音やにおい、気配に敏感だったりして。
大丈夫か!?って感じですね。
昔は「野生の勘」と言っていましたが、自然の中に戻ると、ふだん鈍ってはいても、やはりまだまだ研ぎ澄まされてきますよ。
そんな自然界にどっぷりと浸っていた中でも、時折は下界に降りて人に会ったりもして、ある本の話題で盛り上がったり。
江戸時代に日本を訪れた外国人が書き残した情景をまとめた本で。
大好きな本です。
皆さんは読みました?
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これからおそらく、ワレワレ日本人(の有識者)が、やらねばならぬコトの大きな1つは、江戸時代のいいもの(おもに社会システム)を現代化して蘇らせ、国内外に発信し、拡散していくことではないかと思っています。
とまあ、大きなことを言っていますが、あくまでおっちゃんの戯言なので、興味のない方はどんどんスルーしてくださいよ。
江戸時代の日本って、そんなにスゴイの?という疑問が出る方に、いくつかを列挙しておくと、
- 江戸(=現在の東京)は、今の皇居(江戸城)を中心に大森林地帯が広がり、世界最大の、自然と共生した公園都市とされていた。19世紀のパリは、18世紀の江戸を真似て作られたと言われている。
- 上水道と下水道が完備され、下水道にし尿は流さず別系統として発酵させ、有機肥料として循環させていた。当時のアパートである長屋は、住居費無料で、住人の出すし尿を農家に売ることで利益を出していたという。また、神田や玉川、青山などの6上水も世界一。当時のヨーロッパでは、唯一ロンドンが総延長30kmの上水道を持っていたとするが、神田と玉川上水を見ても、総延長150km。
ちなみに欧米では、基本的にトイレや下水道は完備されず、壺に貯めたものを窓から捨て、農奴が豚を放し飼いにして処理していたという。 - 農民は農民でも、識字率が高く、書物を立ち読みして、寺子屋や講で読み書きし、身分の差(士農工商)関係なく勉強していた。
ちなみに、当時のヨーロッパには、王侯貴族と農奴しかおらず、江戸時代の日本のような中間層は存在しなかった。下は5~6才の子供が、朝6時から夜12時まで労働させられ、亡くなる子が多かったとのこと。 - 当時でも100万人都市といわれた江戸を、基本的には北町と南町の奉行所24人の警察官や非正規の警備員である岡っ引きで治めていた。これだけの人数でやっていけたということは、権力(お上)がすべてコントロールしていたわけではなく、住民による自治が進んでいたことを示しているとされる。また、居住地域にいた侍が、その地域の治安に貢献したものとも言われる。
- 徳川幕府は情報通で、世界情勢の分析に長けており、1618年から印刷物として定期刊行が始まったオランダ初の新聞などを分析して、当時、強国とされたヨーロッパ全域の情報をつかんでいたと。それで、薩摩藩や長州藩がイギリスやフランスから軍事援助されて、日本の内戦が続くことを恐れ、政権を返上したという。
という感じで、世界一進んでいて清潔なリサイクル社会が、すでにここに達成されていたようだと。
凄いですよね。
筆者も、割合最近まで知らなかったこともありますよ。
これも、筆者が一方的に(心の中で)先生と呼んで師事している、池田整治先生などから教わりました。
マクロビオティックは久司道夫先生からだし。
先生が一杯ですね。
で、話を戻していくと、ちょうど、今の時代が、まさに転換期だと。
昔は良かった的ではなくて、日本の江戸時代に、すでにひな形があった訳なので、いいところは現代的に再生して取り込み、今の文明を転換していくことが必要であると。
言いかえると、明治時代から現代まで繋がっている、いわゆる近代西洋文明はもう行き止まりで、江戸文明をベースに現代的に作りなおした自然共生的文明をもとに、再スタートを切るべきであると。
この現代の西洋文明から自然共生的文明への転換に失敗すると、おそらく人間は他の生物を巻き込んで急速に退化して、破滅方向に邁進し、もう引き返すことができない一線を超えてしまうと。
クシマクロビオティックスでも、こんなことが書かれています。
おっちゃんが、河原で地酒を飲みつつ、ほろ酔いで考えても、やはりここ5~10年くらいが転換期の山場に当たるのではないかと。
で、その転換期の山場には、おそらくは大きなイベントがあるはずだと思ってます。
そのイベントは、地震などの天変地異なのか、それとも経済的な災害なのか、それ以外なのか。もしくは天変地異と経済災害、その他が同時多発的に起こってくるのか。
もちろん、そんなことは分からないですが。
明日は無いかもしれんと、今日一日を悔いがないように過ごすと。
今日一日がんばったら、マアマアと言いながら、よく冷やした濃いめの手作り麦酒かなんかで、一日に感謝していくと。
なので、やはり結論としては、まずは地ビールの作りかたをマスターして…
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