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クシマクロビオティックスから見た、内分泌疾患の原因と対応方法について説明します。

内分泌組織は、脳下垂体や甲状腺、副甲状腺、副腎、膵臓の分化細胞、十二指腸、腎臓、生殖腺などの臓器が含まれるとされます。
これら内分泌の組織は、ホルモンを分泌する内分泌腺から構成され、分泌されたホルモンは、臓器の機能に影響を与えて、食べものの消化や吸収を促進する働きをしているとされます。

これらの中で、近年、耳にするようになったのは、やはり甲状腺の疾患と思います。橋本病(慢性甲状腺炎)や甲状腺腫瘍は、周辺でも時折見聞きするようになりました。
筆者は、身近で甲状腺機能の亢進症が疑われる方を見たことがありますが、注意していきたいものです。

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内分泌疾患について、従来的な医療では、医薬品投与や手術、放射線その他を使った療法が行われるとされます。内分泌疾患も、主に生化学的不均衡から起きたものであり、薬剤の使用や手術などの従来的医療で修正できるもので、適切な食事や生活様式の変更によって改善できるものとは見なされないとしています。

この内分泌疾患に対するマクロビオティックの取り組みは、毎日の食事の摂りかたの見直しや心身両面の生活に焦点を当てた総合的な取り組みに重点を置くとしています。

このほかに、以下の膵臓疾患や心臓疾患および循環器系疾患のコンテンツも参照することとしています。

膵臓疾患の原因と対応方法

糖尿病
低血糖症

心臓疾患および循環器系疾患の原因と対応方法

高血圧
低血圧

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実際に、マクロビオティック食事療法を行う場合には、必ず事前に専門家に相談するようにしてください。
西洋現代医学のほかにも、対応方法があるかもしれないということは認識しておきましょう。

▼前提
致命的な症状が疑われる場合や致命的な現象を引き起こしかねない状況が想定される場合には、まずは至急、西洋医学などで医師の受診を受けてください。ここでは、予防的な観点を中心に、原因や対応方法について説明します。

1 症状

内分泌疾患では、以下のような症状が見られるとしています。

  1. 急激な体重の減少または増加
  2. 代謝機能の低下または亢進(心拍数や血圧、神経の感受性が変わった。発汗や気温、気圧に対する感受性が変わった。)
  3. 筋肉の弛緩が見られる
  4. うずきやまひ、震え
  5. 成長が急速または停止した
  6. 頸部の腺に軟化が見られる
  7. 眼球の突出が見られる
  8. 肌にくすみがある
  9. 血圧の異常
  10. 血糖値の変動
  11. 成長や食欲の異常または嗜好の変化
  12. 毛や筋肉の成長、肌の感触や厚み、声質など性的特徴に異常がある

2 原因

  1. 内分泌腺は、小さく締まった小型のもので、陽性とされます。
    そのため内分泌腺は、肉類や卵、その他の動物性食品の摂りすぎや、過剰な塩分、硬く焼き締めた小麦粉製品など、極陽性食品の摂りすぎで損傷を受けやすいとされます。
    その一方で、内分泌腺は、砂糖やチョコレート、精製甘味料などの単糖類、精白穀物、果物、果汁、熱帯原産の食品、スパイス類、アルコール類、薬物を摂ったり、医療処置などを受けたりして、代謝エネルギーが陰性過剰になることでも損傷を受けるとされます。
  2. 内分泌腺の陰性ホルモンは、交感神経系の機能に関連するとされます。また、内分泌腺の陽性ホルモンは、副交感神経系の機能に関連するとしています。
  3. 内分泌疾患は、一般的に、次の2種類に大別されるとしています。
    ・ある種のホルモンの分泌が足りなくなる分泌減退
    ・ある種のホルモンの分泌が過剰になる分泌過多
  4. 陰性ホルモンの分泌減退は、陽性過剰な症状。陰性ホルモンの分泌過多は、陰性過剰な症状。
  5. 陽性ホルモンの分泌減退は、陰性過剰な症状。陽性ホルモンの分泌過多は、陽性過剰な症状。

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3 個別の症状について

3-1 甲状腺の疾患
3-2 副腎の疾患
3-3 脳下垂体の疾患


4 症状の解消
個別の症状について のそれぞれの記載に従い、以下の項目に留意します。
一部を紹介しますので、専門家への相談の際に確認するとよいのではと思います。

▼基本的な食事法

  • 陰性なホルモンの分泌が不十分な場合=食事をやや陰性にする
  • 陰性なホルモンの分泌が過剰な場合=食事をやや陽性にする
  • 陽性なホルモンの分泌が不十分な場合=食事をやや陽性にする
  • 陽性なホルモンの分泌が過剰な場合=食事をやや陰性にする

▼主要なホルモン
クシマクロビオティックから見た主要なホルモンの一覧表です。
ここでホルモンの性質を確認しましょう。

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5 留意点

  • 生命の危険を伴う症状があったり、食事療法を実践しても効果が見れらなかったりする場合には、西洋医学を受診すること。
  • マクロビオティック食事法や生活法の変更で、症状に改善が見られた場合には、これまで実施してきた治療や投薬を段階的に軽減したい旨を、西洋医学などの担当医師に相談するのもよい。
  • 解剖用献体の脳下垂体から抽出されたヒトの成長ホルモンは、人間のBSE(牛海綿状脳症=クロイツフェルト・ヤコブ病)と関連性があるとされる。

THE マクロビオティック 久司道夫 マガジンハウス

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