白砂糖について説明します。
ここで言う白砂糖とは、「上白糖」と呼ばれる、日本で一般的に白砂糖として売られている砂糖を指します。ちなみに日本では、使われている砂糖の約半分の割合を占めています。
この白砂糖は、化学的に精製されているために純度が高くなっており、化学薬品と言っても差し支えないものです。この白砂糖がこれだけ広く使われているのは、世界的にみても日本だけのようです。生存を考える上では、真っ先に避けたほうがよいです。
クシマクロビオティックスでは、白砂糖は「陰性が極端に強い料理法・加工法」と分類され、心身の健康を維持するためには避けるか制限するよう指導しています。
白砂糖を取りすぎると血液が酸性過多の状態になり、これを中和するためにカルシウムのようなミネラルが使われ、結果としてミネラル不足に陥ります。
その結果が虫歯であったり、ほかの様々な病気であったりするわけですが、砂糖の害として身近で一般的なのは「低血糖症」ではないでしょうか。
低血糖症の症状は広範囲に及び、精神的な影響(気分にムラ、情緒不安定、判断力が鈍る等々)もさることながら、今や日本人の4人に1人が悩まされるという偏頭痛も、その1つです。
クシマクロビオティックス提唱者の久司道夫氏の観察*では、低血糖症の割合は、アメリカで60%、日本でも大人の60%、女性の70%が低血糖症だということです。
また、久司道夫氏は、現状でお勧めのエイズ治療法は、低血糖症向けの治療法であると述べています。「?」と言う方も多いと思いますが、低血糖症の人はエイズになる可能性を潜在的には持っているということになります。
砂糖のような単純炭水化物を含んだ食べ物をたくさん摂ると、すぐに血糖値(血液に含まれるブドウ糖の量)が上がります。疲れたときに甘いチョコレートやケーキを食べると、元気になったような気がしますが、これは血糖値が上がるからです。そして甘い物なしでは生きていけない状態になってしまうと、インシュリンを出しているすい臓が弱っていきます。さらに病気になるまで悪化すると「糖尿病」になってしまいます。
こうした症状が、エイズにもかかりやすい状態ということなのでしょう。
どうしても甘いものがやめられない、食べたいときは、筆者としては米飴や精製・加工されていない黒糖、メープルシロップをお薦めします。どちらにしても少量にすることをお薦めします。
最後に、白砂糖についてまとめます。
- 白砂糖の摂取は避けたほうがよい。
- 白砂糖ではなく、穀物や野菜の甘み、麦飴、米飴、甘酒といった穀物由来の甘味料を摂るとよい。
- 白砂糖は血液を酸性にし、結果としてミネラル不足に陥って、様々な病気の原因となる。
* 地球と人類を救うマクロビオティック 久司道夫 文芸社
そのほか、クシマクロビオティックスコンシェルジュの資格認定プログラム、以下の書籍やサイトを参考にさせていただきました。
- マクロビオティック健康法 正食のすすめ 久司道夫 日賀出版社
- THE マクロビオティック 久司道夫 マガジンハウス
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