コズミックディスクロージャーで述べられている、ウブンツ貢献主義という経済システムについて、筆者の意見を交えながら説明します。
ウブンツ貢献主義とは、マイケル・テリンガー(Michael Tellinger)が立案した、経済システムとされます。
マイケル・テリンガーは、南アフリカ地域に特有な古代遺跡の研究を続けてきたとされる人物ですが、日本ではあまり紹介されていないようで、筆者もはじめて耳にしました。
ウブンツはアフリカ語で、分かち合いや気遣いといった意味合いを含み、その考えかたは世界中の古代哲学のなかにあるとされます。
この哲学をもとにしたウブンツ運動は、お金というものの起源や、人類を支配し、奴隷化するためにどのようにお金が使われているかといったような情報を、皆で分かち合うことからはじめ、お金というシステムへの解決策を示すことが全てであるとされています。特に、思考(頭)だけでなく、人々が共感できて、ハート(心)に共鳴できる解決策を提示できるようにすることを目標としているようです。
そして、そういった取り組みを進めるうちに、マイケル・テリンガーは、このウブンツ運動のメッセンジャーになったと話しています。
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ウブンツ運動は、お金で回るシステムから、人々や人生に対する情熱が主導するシステムへの移行を目指しているとしています。
現代のお金とは、これまでの長い歴史のなかで、人々が物々交換や取引を行ってきた結果として導入されたものではなく、悪意を持って導入された、奴隷化のツールであるとしています。また、こうした奴隷化ツールの周辺に、人々に、自分は自由であるという幻想や信念を抱かせて、皆が生きていくため、お金のために働かなくてはならない、税金を払わなくてはならないと、信じ込ませる操作があるとしています。
マイケル・テリンガーは、こうしたことを、グループで1~2日間のワークショップを行って説明し、皆で分かち合ったあとには、グループセラピーのような状態になるとしています。
また、ウブンツ運動の原理で重要なのは、次のことだとされます。
- 誰とも対立しないこと。
- 暴力や乱暴さを使う、流血の革命は起こさない。
- 大都市や首都エリアのシステムは、困難なのでそのままとして手をつけない。全員に声が届くくらいの小さな街や村に普及させる。
- 新しい概念や未来の捉えかた、協働のしかたを伝えるとともに、新しい考えかたや行動、自分を豊かにするための方法を、自分が手本になって見せる。
- (システムを変える)きっかけのイベントが必要と考えている。たとえば経済崩壊など。
- 小さなコミュニティの中で、そのコミュニティの利益になる、ありとあらゆるコミュニティプロジェクトを確立させる。そして、すべての人が、週に2~3時間を使って、このコミュニティプロジェクトの作業にあたる。
- どのコミュニティに住むかは、自分で選ぶ。強制はされない。
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最後に、ウブンツとブルー・エイビアンのメッセージ パート1 シーズン3、エピソード3より、引用します。
ゆっくり、そして確実に、私達にお金は必要ないという事実を人々に紹介しています。お金には何の力もないのだから。力があるのは人々です。人が主導するということ。自分達で食べ物を育て、種を植えるのです。自分達で数学方程式を生み出し、フリーエネルギー装置を開発するのです。私達ですべて行うんです。お金は何もできません。人々の情熱や、素晴らしい生き方をただ邪魔するだけです。
ウブンツ(Ubuntu)というと、筆者などは、Debian GNU/LinuxベースのOSが思い浮かびました。
筆者も同意するのは、お金が力を持って使えるのは、先進国と言われるような国の、ある特定の都会などの中でだけで、たとえば地震や災害が起こっても機能しなくなることもあるし、そもそも、ほんの70年ほど前には、日本の国もほとんど破綻していたわけですし。
現代日本でそれを理解するのは難しいのかもしれませんが、海外で、ちょっと隔絶した辺鄙なところに行くと、お金が役に立たないようなことはざらにあることです。
日本でも、離島など辺鄙な、店も道路も交通手段が何もないところに舟を漕いだりして行くと、お金は役に立たなくて、役立つのは笑顔や人懐こさであったりします。まあ極端な例ではありますが。
コミュニティーの形として近いものとしては、イスラエルのキブツや中国の客家などがあたるのでしょうか。
日本でいうと、たとえば徳島県の神山などは、意図するかしないかに関わらず、こうしたコミュニティー回帰や構築の動きが現われてきたものなのかもしれませんね。
参考の外部リンク:神山について(WEEK 神山)
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