クシマクロビオティックスから見た、原子転換について、筆者の推測を交えながら説明します。
久司道夫氏の著作のなかに、マクロビオティックの説明とは毛色が少し異なる、以下の著作があります。
原子転換というヒント 【21世紀の地球再生革命】 久司道夫 著、日本CI協会 編、三五館
この書籍は、簡単に言うと、陰陽原理を使って、ある物質を別な物質へと変える、たとえば水銀から金ができるというような、原子転換を行うことで、未来をいい方向に転換させようと勧めている書籍です。
前書きには、この中世の錬金術まがいのことが、じつに簡単に起きてしまう、と書かれており、読者には、科学的にどうこういうまえに、自分の手で実験してみてほしいと書かれています。
また、現在の科学では説明できない現象である原子転換から、炭素を鉄に変える実験を行った結果や、どうしてそれが起こるのかを、陰陽の見かたを使って紹介しています。
前書きより引用します。
この本を手にとられたあなた自身を含め、これらの人びとには何か共通しているものがあるような気がしています。
それは、過去の思考方法(思考の枠)にとらわれていないということです。過去の思考方法では対処できない時代が迫っているという敏感な感性を持っているということです。
ですから、こういう人たちは、事実を既成概念にむりやり押し込めることはせず、わかっていることとわからないことを明解にし、わからない事実は思考の枠組みを広げて考え、新しい可能性に挑戦する創造的勇気をもっている人たちである、とわたしは確信しています。
巻末には、今では常温核融合研究の世界的第1人者の1人という、水野忠彦博士(Wikipedia 水野忠彦へのリンク)のコメントがありますので、引用します。
編集(有岡 眞)
率直にうかがいます。
原子転換は、世間一般ではエセ科学として問題にされません。あるいは、原子転換の研究者たちは長い間、オカルト科学者として白い眼で見られてきました。原子転換などありうるわけがない、というのが世の常識です。
しかし、素人とはいえ、けっこう厳密な実験をやってみると、たしかに原子転換としか考えられない結果が得られます。
先生のような科学者の立場からみて、原子転換はほんとうにありうると考えていいのでしょうか?水野(北大工学部)
原子転換はありうると断言できます。
まったく何の問題もありません。
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どうも、現在の科学では、原子転換がまったくありえないということではなく、膨大な熱エネルギー放出を伴わないような原子転換がありえない、とされているようです。
しかしながら、原子転換の際に、膨大な熱量の発生(放熱)だけが起きるのではなく、吸熱が同時に起こっていると考えればいい、と水野博士は話されています。
書籍を少し読み進んでいくと、生体内原子転換についての記載が出てきます。
筆者も理解していませんでしたが、マクロビオティックとは、どうも生体内原子転換をコントロールする方法を含むようです。再び、書籍より引用します。
玄米のような穀物はそんなに蛋白質が豊富ではないし、人体にあるのと同じ成分を含んでいるわけでもないのに、なぜ人類は何十万年も主食として穀物をとり、またマクロビオティックでは、穀物を主食としてすすめるのでしょう?
穀物を第一の食べ物であるとするのは、人体が穀物にある元素を必要な形に化合したり、また原子転換をすることができるからなのです。
炭水化物や蛋白質、脂肪は、いつも他のものに変わっており、中間の元素ではビルビン酸と言われるとしています。このビルビン酸は、食べものをよく噛んで食べるほど、体内でたくさん作られるとしています。
また炭水化物は、炭素と水素、酸素からできていて、これに窒素を加えると蛋白質になるとされます。
炭水化物や脂肪には窒素は含まれませんが、蛋白質には窒素が含まれており、体内で炭水化物を蛋白質に原子転換する際には、空気中の窒素を呼吸から取り込んでいるとしています。さらに、その窒素の一部は、体内で原子転換によって作りだされているかもしれないとしています。
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筆者の今の時点(2016年6月)の考えとしては、分からないが、可能性としてはあり得る、というスタンスをとりたいと考えます。
ただ、書籍内でも書かれている、生体内で原子転換が起きている、ということは、おそらく事実であろうとは思いました。
筆者の推測にしかすぎませんが、長崎の原子爆弾投下時に生還した秋月辰一郎医学博士の例(別コンテンツ: 長崎被爆者の生存)も、おそらく何らかの形で、生体内原子転換を行った結果なのだろうと。そして、生体内原子転換が起こっていると考えると、生存した理由にも説明が付くと思いました。
福島原子力発電所の事故は、多くの方々が考えている通り、これまでの科学では解決不可能であると、筆者も考えています。しかしながら、こうした原子転換の法則が理解できれば、解決可能なのではないかと思いました。
いずれにしても、原子転換は壮大なテーマですので、引き続き情報を追っていきたいと思います。
最後にポイントをまとめます。
- 久司道夫氏の書籍の中に、原子転換を扱ったものが存在する。
書籍では、陰陽原理を使って、ある物質を別な物質へと変える原子転換を行うことで、未来をいい方向に転換させようと勧めている。現在の科学では説明できない現象である原子転換で、炭素を鉄に変える実験を行った結果や、どうしてそれが起こるのかを、陰陽の見かたを使って紹介している。 - 書籍内では、生体内原子転換についても説明されている。筆者も理解できていないが、マクロビオティックとは、どうも生体内原子転換をコントロールする方法を含んでいる模様。
- 筆者の今の時点(2016年6月)としては、分からないが可能性としてはあり得る、というスタンス。引き続き情報を追う。
久司道夫の師であった桜沢如一にも、フランスの科学者ケルヴランの著作を翻訳した、原子転換についての書籍があります。こうしたものも、追ってみたいと思います。
筆者に理解できるかは分かりませんが…
* 原子転換というヒント 【21世紀の地球再生革命】 久司道夫 著、日本CI協会 編、三五館
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