血液に及ぼす、食品の性質について説明します。
クシマクロビオティックスでは、食品と血液との関係を話題にするとき、しばしばアルカリ性と酸性のバランスのことが問題になるとしています。
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通常、血液は弱アルカリ性で、pHが7.3~7.45の間でなくてはならないとされています。
新陳代謝のプロセスで、酸は常に体内で作られているとされますが、余分な酸は、肺からCO2として、腎臓から尿として排出されるため、血液の反応は、あまり変化しないとしています。この排出や、体内で血液が過度に酸性やアルカリ性に傾かないようにする緩衝作用に、ミネラルが大きな役割を果たすとされます。
一方、身体を酸性にするのを避けるために、pH7.3以下の酸性の食品を食べないようにして、アルカリ性のものだけを食べる食事法もあるとしていますが、これは完全穀類を摂取しないという間違った方向にいく可能性があるとしています。完全穀類は、食べる前は酸性がかっているとされるためです。
完全穀類は、リン成分が含まれるため、pH値では酸性を示しますが、血液中ではむしろ弱アルカリ性の状態を作るとしています。
また、リン成分は、強酸性を排除する緩衝の役割も果たすとしています。
穀類は、長年に渡って主食として食べられてきただけあって、合理的な食品であるとしています。
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血液に及ぼす、食品の性質を以下にまとめます。
- 穀類(酸性)は、血液をアルカリ性にする。
- ほとんどの野菜類(酸性)は、血液をアルカリ性にする。
- 砂糖(中性)は、血液を酸性にする。
- 肉類やその他の動物性食品(ともに酸性)は、血液を酸性にする。
- 脂肪や油(ともに酸性)は、血液を酸性にする。
- ミネラル(アルカリ性や酸性)は、ある場合には血液をアルカリ性に、ある場合には血液を酸性にする。また、血液のpH値を正常に保つ、緩衝作用に使われる。
これらの性質を理解するには、陰陽の概念を使うと分かりやすく、実際的であるとされます。
陰陽で言うと、極陰や極陽の食品は血液を酸性にし、陰陽のバランスの取れた中庸の食品は、一般的に、血液をアルカリ性にするとしています。
マクロビオティック食事法を正しく実践しているとき、血液は弱アルカリ性の状態を自然に保つことができるとしています。
マクロビオティック健康法 正食のすすめ 久司道夫 日賀出版社
そのほか、クシマクロビオティックスコンシェルジュの資格認定プログラム、以下の書籍を参考にさせていただきました。
- 地球と人類を救うマクロビオティック 久司道夫 文芸社
- マクロビオティック自然療法 久司道夫 日貿出版社
- THE マクロビオティック 久司道夫 マガジンハウス
- マクロビオティック入門 久司道夫 かんき出版
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