クシマクロビオティックスから見た、治療のための食事について説明します。
クシマクロビオティックスでは、治療のための食事として、次の3種類が挙げられています。
- 陰性症状に対応した食事
主に極陰性な要因によって引き起こされた異常や症状、疾患の人を対象にした食事です。 -
陽性症状に対応した食事
主に極陽性な要因によって引き起こされた異常や症状、疾患の人を対象にした食事です。 -
陰陽両極端な症状に対応した食事
主に陰陽両極端な要因によって引き起こされた異常や症状、疾患の人を対象にした食事です。
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これらは基本的な分類であり、多くの症状は複合的な要因で起こっていたり複合的な症状であったりするために、症状と原因の見極めが重要であると、筆者は考えます。
代替医療のコンテンツでも述べていますが、代替医療の先進国アメリカでは、病名や症状の見極めは現代的な西洋医学の病院へ行って行い、実際の治療はマクロビオティックなど代替医療の専門家に見てもらうことが、すでに一般的になってきています。
一方、日本では、こうした医療機関の連携なども、まだまだ取り組みが遅れており、不十分な面が多々あるであろうことは想像ができます。
しかしながら、高齢化社会の進展による医療制度の問題や放射能汚染への対応など、従来的医療の限界が見えつつある今、代替医療について考え、実践していくことが、多くの日本人にとって必要ではないかと、筆者は考えます。
治療のための食事では、他に以下のような注意点や調節などが必要とされます。
- それぞれの個人について、暮らしている地域の気候や環境、年齢、性別、活動のレベル、体調、欲求、その他の要因などに応じて、微調整が必要とされます。
- 特別な症状がある場合や疾患では、さらに細心の注意を払っての調整が必要とされます。
なお、特別な症状の場合には、油や果物、木の実、種子、菓子類など、補助的な食品の使用方法が著しく異なるとされます。 - 中度から重度の症状の場合には、これらの食事法を、3~4カ月間または症状が改善されるまで行うこととしています。この期間の終了後は、健康な人を対象にした、標準的なマクロビオティック食事法に、徐々に移行し、少しずつ食べるものの種類を広げながら、さらにマクロビオティック食事法を進めていくとしています。
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なお、こうした治療のための食事療法を実践する際には、マクロビオティックの料理教室を受講することが大切と考えます。
常日頃、自分では常識と思ってやっていた調理とは、異なる部分が多々見つかるかもしれませんし、普段の通りかもしれません。しかしながら、やはり先生を持つのは大切と思いますので、筆者はぜひマクロビオティックの料理教室の受講をお薦めします。
たとえば、遠方であったり料理教室に行きにくかったりする場合には、最低限、マクロビオティックの料理の書籍を入手して読むことをお薦めします。
THE マクロビオティック 久司道夫 マガジンハウス
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