長崎で被爆した秋月医師がミネラル栄養論の実践で原爆症にならなかった事実を知り、食養やマクロビオティックに興味を持つと同時に、内容を探り調べていきました。
まずは石塚左玄の食養・食育が気になり、調べ始めました。
結論としては、食養・食育は、石塚左玄氏の提唱から長く時が過ぎたこともあり、様々に解釈されていて、生存方法の模索としては不適と思われました。食育自体は、ぜひとも取り入れたい思想ではありますが。
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次に、桜沢如一のマクロビオティックを調べました。
マクロビオティックとは、桜沢如一が取りまとめた食についての哲学です。氏の波乱万丈とも言える生涯や、深遠な東洋思想をはじめ、大いに学ぶべきだと思い、師匠が欲しいものだと感じて、いろいろ探り調べていきました。
また、桜沢如一氏が1966年に亡くなったのち、時代に合わせて進歩・改善した内容がどうなっているかも知りたいと感じました。
現在ではいろいろなマクロビオティックの流派?があるようですが、その中に、久司道夫という人がいました。桜沢如一の教えを学んだ一人です。
マクロビオティックの内容は、流派によって大きく変わるものではないと考えていますが、このサイトでは、久司道夫氏の提唱するクシマクロビオティックスを全面的に採用し、生存方法について調査・検討していきます。
クシマクロビオティックスを選んだ理由は、次の3点からとなります。
- 豊富な実績があり、根拠が明示されていること。
- 自分の体を使って検証した結果、生存方法の大きな柱の一つとして有効という判断を行ったこと。
- いい意味でのクシ先生のアバウトさ(まずはやれるところからでも始める。その際は調味料を見直すことから始めるとよいとのアドバイス)を感じ、自分には合っていると感じたこと。
クシマクロビオティックスを実行していくことで、ホットスポット以外の関東圏で生存することは、2016年1月時点においても、おそらく可能と考えています。
クシマクロビオティックスの食事法は、①標準食(日本の場合、温帯性気候用のガイドライン)と、②陰陽原理、③関連する食べものの知識の3つが基本となります。そして体調や季節、症状などによって、陰と陽の基準をずらしながら食材や調理を変えていくことが、クシマクロビオティックスの本質であると理解しました。
▼クシマクロビオティックス食事法のガイドライン (日本など、温帯性気候用)
- スープ: 1日に1~2回、あるいは週に数回、穀物や野菜、豆、海藻などを具にしたスープを摂る。また、これらの具を用いた料理を加えてもよい。
- 水: ふだん摂る湯や茶には、刺激のないものを摂る(茶の場合は番茶、茎茶、麦茶など)。調理や飲料水には、湧き水や井戸水、濾過水など自然で清浄な水を使う。
- 食物の質: 食物は、遺伝子組み換えされていない自然のもので、且つできるだけ有機栽培で、自然な伝統的手法によって加工されたもの。ガスや炭、そのほかの自然な燃料によって調理されたものがよい。
- 付記: 上記ガイドラインは、平均的なものであり、気候や環境、文化的・民族的伝統、性別、年齢、活動量、各自の体調、各自のニーズに応じて調整してよい。
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これらの基本を理解すると、なぜ長崎の病院で致死的な被曝をしたにも関わらず生きのびた事例があったのかが分かります。
クシマクロビオティックスの食事法には、食材や調理の仕方などを判断する、「陰陽」というものさしがあります。このものさしを使うと、放射性物質は「極陰性」となります。この極陰性の害を打ち消すために、秋月医師が使ったのが「極陽性」の塩ということなのです。なお、この場合の塩は、精製塩ではなく海水をベースに伝統的な製法で作った自然な塩を指します。
いずれにしても、クシマクロビオティックスの詳細については、まずは書籍を読むことをお薦めします。また本格的な食事療法に進まれる際には、専門家に相談するとよいでしょう。ちなみに筆者は、クシマクロビオティックスコンシェルジュの有資格者です。
以下に情報を記しておきます。
- 参考書籍
地球と人類を救うマクロビオティック 久司道夫 文芸社
- THE マクロビオティック 久司道夫 マガジンハウス
- 専門家への相談窓口
クシマクロビオティックス・コンシェルジュ検定事務局
住所:〒164-0003 東京都中野区東中野1-57-9 401 (株)スパイラルアップ内
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