陰陽とは、マクロビオティックの食事法で、食材や料理を選んだり、判断したりするときに使うものさしのことを指します。味や栄養価だけでとらえるのではなく、「陰陽原理」にもとづいた選びかたや判断をする、ということを知っておきましょう。
1. 陰陽の考えかた
陰陽とは、自然界やすべての物事には、すべて陰と陽の性質があり、それらがお互いに関係しあって成り立っているという考えかたです。
この世のすべてのものが持っている性質を、二つに分けて考えるための基準と考えてください。
陰 | 陽 |
女性 | 男性 |
寒い | 暑い |
上昇 | 下降 |
垂直 | 水平 |
軽い | 重い |
緩慢 | 敏速 |
暗い | 明るい |
湿っている | 乾燥している |
長い | 短い |
植物性 | 動物性 |
消極的 | 積極的 |
精神的 | 社会的 |
拡散 | 収縮 |
熱帯性 | 寒帯性 |
外部 | 内部 |
周辺 | 中心 |
分離 | 集合 |
やわらかい | 硬い |
夏 | 冬 |
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また陰陽を考える時には、以下のような注意点があります。
- どちらがいいか、悪いかの基準ではない
- どちら側に寄っているか、傾向を見る
- 絶対的なものではない
- 変化するものである
- ものさしを使うときは、1つだけにする
食生活を改善するための、食材の陰陽について説明します。
好きなものばかりを食べていると、体がバランスを崩してしまいます。そのバランスを取るための、目安となる考えかたが「陰」と「陽」です。マクロビオティックが目指しているのは、陰陽のバランスが調和した食生活です。
たとえば、極端に陽性なものを食べてしまったから、反対の極端な陰性のものを食べてバランスを取るのではなく、中庸のものを日常的に食べていれば、自然にバランスが取れてくるということを説いています。
なお、下に挙げた例のほかにもたくさんあります。自分が好きで、よく食べているものが、どういう傾向を持っているのかを、ぜひ考えてみましょう。
▼クシマクロビオティック標準食と比較した場合に、極端に陽性傾向がある食材
(上の項目ほど傾向が強い)
- 精製塩
- 鶏卵
- 鶏肉
- 牛肉、豚肉など
- チーズ
- 魚介類
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▼クシマクロビオティック標準食と比較した場合に、極端に陰性傾向がある食材
(上の項目ほど傾向が強い)
- 防腐剤や着色料など、化学物質を含んだ食品
- アルコール(酒類やビールなど)
- 白砂糖などの精製した甘味料
- 香辛料
- 刺激の強い飲みもの(コーヒーや紅茶など)
- 牛乳やクリーム、ヨーグルト、アイスクリーム
- 熱帯性の果物や野菜(バナナやパイナップル、アボガド、ナス、トマト、ジャガイモなど)
- 冷凍食品や缶詰
- 精製した穀物(白米など)
▼クシマクロビオティック標準食と比較した場合に、中庸傾向となる食材
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