クシマクロビオティックスの視点から見た、今という時代についての考察を説明します。
1979年発刊の、マクロビオティック健康法(正食のすすめ)久司道夫より引用します。
7 物質文明の終結――精神文化の開始
この時代を過ぎると、内向スパイラル運動による求心性の人間の歴史は、最後の段階を迎え、スパイラルの中心点に到達する。現代文明は、世界中をなめつくす大戦争による世界的破壊か、人間性の完全な退化によって悲劇的終末を迎えるが、同時に、自然法則と宇宙の秩序に従う生き方へ転換しえた人々のあいだに、新しい精神文化が芽生えてくる。これらの人々の理解と努力によって、人間世界のあらゆる対立要因が統一され、健康で平和な一つの世界の建設が始まる。それは世界連邦の設立と精神文化の開始を意味する。以後の歴史は、遠心力によって方向づけられ、歴史のスパイラルの中心から外向スパイラルを形成する。
この精神文化の新しい過程が始まると、私たち人間は健全で平和な一つの世界で人生を存分に享受することができる。この文化が完成されるのは、約二千年後であり、その後一万年ほどつづいて、再び物質文化に方向が転換し、衰退してゆく。すべてのものは、陰から陽へ、陽から陰へ永久に転化するからである。
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1979年発刊の上記書籍では、「いまの時代」が20世紀後半となっており、ここで紹介している「物質文明の終結」の1つ前の段階として説明されています。
筆者は、現時点の2016年で、すでに次の時代である「7 物質文明の終結」の時代に入ったものと見ています。
この東洋哲学的な部分が、筆者には刺さってきました。
個人的には、一つの世界の建設や世界連邦までいくと、まったく分かりませんし、そうなるのがよいのかも判断がつきません。
が、とにかく、まさにいまの時代が、悲劇的終末を迎える道か、自然な生き方へ転換する道かの分かれ道であると、筆者は考えています。
もちろん、自然な生き方へ転換する道に向かいたいとは思いますが、現状では、自分がどちらの道に乗っているかの結論は分かりません。
筆者としては、
自然法則と宇宙の秩序に従う生き方へ転換しえた人々のあいだに、新しい精神文化が芽生えてくる
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マクロビオティック健康法 正食のすすめ 久司道夫 日賀出版社
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