広島の原子爆弾被爆者で、爆心地から北東に2.5キロメートルにある竹やぶに生えていたツワブキの葉をいぶし、傷に貼って、全身にやけどを負った少年が助かったという話があります。
被爆した距離などは不明です。
広島市の資料によると、爆心地から1.2キロメートル以内にいた人は、その日のうちにほぼ50%が死亡。それよりもさらに爆心地に近い地域にいた人は、(その日のうちに)80~100%が死亡したと推定されています。
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以下、備忘録として載せておきます。
絵本*より抜粋してまとめたものです。
- 広島の爆心地から、北東に2.5キロメートルにある牛田(現 広島市東区牛田旭付近)の竹やぶに、被爆した人々が大勢避難してきた。その中で、大やけどをした少年が、ツワブキの葉をいぶし、傷に貼って治ったということ。
- 大やけどをした少年の母が、やけどにいいということなら、なんでもしたということで、竹やぶに生えていたツワブキを息子の傷に貼った。これが一番、膿をよく吸い取った。
- 作者は、自宅裏の竹やぶに手を合わせていた人に、訳を聞き、絵本を作ったという。
- ツワブキ(石蕗)またはツワは、海岸沿いに自生するキク科の常緑多年草で、日本特産種とされる。このツワブキの葉は、強い抗菌作用のあるヘキセナールという成分を含んでいる。葉を集めて、汁が出るほど手でもみ、患部につけると効果があるとされ、打撲や腫れものなどに効くとして、江戸時代には全国的に使われていたとされる。葉を絞った汁は、毒虫に刺されたときに塗ったり、服用すると食中毒にも効くという。
(参考リンク:馬場薬局 ツワブキ)
なお所蔵している図書館も多いと思います。
悲しいお話しなのですが、筆者は、作者のはら みちを さんのあたたかみのある絵と、柔らかいメッセージに救われた気がしました。
参考の外部リンク:はらみちをさん「ピカドンたけやぶ」(ひろしま国 10代がつくる平和新聞 中国新聞社)
* ピカドンたけやぶ (岩崎創作絵本) はら みちを 岩崎書店
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